明日注目すべき【好決算】銘柄 日精線、ラサ商事、千葉興 (27日大引け後 発表分)

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 9月27日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 日本精線 <5659> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正・3期ぶり最高益、配当も10円増額
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→49億円に22.5%上方修正。増益率が8.1%増→32.5%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。ステンレス鋼線部門で太陽光発電パネルなどの製造プロセスで使用される極細線に対する需要の強さが継続しているほか、金属繊維部門では炭素繊維用途や高機能フィルム用途の「ナスロンフィルター」の大口受注を見込む。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の46円→56円に増額修正した。

 南海辰村 <1850> [東証S]  ★上期経常を43%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4.2億円→6億円に42.9%上方修正。増益率が3.1倍→4.4倍に拡大する見通しとなった。手持ち工事が計画より進んだことに加え、一部工事案件の採算が改善したことなどが要因。

 ラサ商事 <3023> [東証S]  ★上期経常を25%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→7.5億円に25.0%上方修正。減益率が38.6%減→23.2%減に縮小する見通しとなった。民間向け各種ポンプ部品の販売が堅調に推移したほか、海外向けシールド掘進機で大口案件の前倒しがあったことが要因。

 銚子丸 <3075> [東証S]  ★上期経常を49%上方修正
 ◆25年2月期上期(6-11月)の経常利益(非連結)を従来予想の4.5億円→6.7億円に48.6%上方修正。減益率が50.8%減→26.9%減に縮小する見通しとなった。第1四半期において、前期に導入したアプリを活用したダイレクトマーケティングなどの販促効果で広告宣伝費を含む営業費用が大幅に抑えられたことを織り込んだ。

 エステー <4951> [東証P]  ★今期最終を79%上方修正
 ◆25年3月期の連結最終利益を従来予想の14億円→25億円に78.6%上方修正。増益率が9.9%増→96.2%増に拡大する見通しとなった。シャルダンの吸収合併に伴い、負ののれん発生益11億円を計上することが最終利益を押し上げる。

 ヤマウHD <5284> [東証S]  ★上期経常を一転26%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.4億円→10.3億円に60.9%上方修正。従来の減益予想から一転して26.2%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。コンクリート製品製造・販売事業におけるコスト上昇分の価格転嫁や大口案件の出荷増加、水門・堰の製造及び施工並びに保守事業で進行基準対応の期末越え案件の受注が増えたことが上振れの要因。

 グラファイト <7847> [東証S]  ★今期経常を一転76%増益に上方修正
 ◆25年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億1400万円→4億1500万円に93.9%上方修正。従来の減益予想から一転して75.8%増益見通しとなった。パリ五輪のゴルフ競技における日本人選手の活躍を追い風に、自社ブランドシャフトの販売が想定以上に伸びることが寄与。操業度の安定化維持に取り組んだことによる利益率の改善も上振れに貢献する。

 千葉興 <8337> [東証P]  ★上期経常を53%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の38億円→58億円に52.6%上方修正。減益率が36.7%減→3.4%減に縮小する見通しとなった。銀行単体で貸出金利息や預け金利息など資金利益および役務利益が計画を上回る一方、人件費や物件費を中心とした経費が想定を下回ることを反映した。

株探ニュース

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