株価指数先物【引け後】 配当再投資や政策期待で上へのバイアスが強まる

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先物

大阪12月限
日経225先物 38660 +1000 (+2.65%)
TOPIX先物 2698.0 +69.5 (+2.64%)

 日経225先物(12月限)は前日比1000円高の3万8660円で取引を終了。寄り付きは3万8110円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7980円)を上回る形で、買いが先行で始まった。直後に付けた3万8100円を安値にロングが強まり、目立った調整を挟まずに前場終盤にかけて3万8610円まで上げ幅を広げた。

 ランチタイムでは3万8490円~3万8580円辺りの狭いレンジで推移し、後場に入ると取引開始直後に付けた3万8660円を高値に、後場中盤には3万8430円まで調整した。ただし、終盤にかけて再びロングが強まり、現物の取引終了後には一時3万8740円まで買われる場面もみられた。

 日経225先物はナイトセッションの終値水準から始まると、現物の寄り付き後ほどなくしてボリンジャーバンドの+1σ(3万8260円)を突破した。米国ではエヌビディアが続伸し、抵抗線として機能していた75日移動平均線を明確に上放れたほか、時間外取引で予想を上回る決算を発表したマイクロン・テクノロジーが15%近く上昇するなか、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]に買いが波及する形となり、日経平均株価を押し上げた。

 さらに円相場が1ドル=145円台に乗せてきたことが輸出関連株などへの買いを誘ったほか、終盤にかけては9月期末の権利付き最終日を迎え、配当再投資に伴う買いが入ったことも指数を押し上げる一因になったようだ。引け間際に権利取りの買いが集中し、日経平均株価が高値引けしたことが、225先物の引け後の強い上昇につながった形であろう。

 なお、日経225先物はナイトセッションで一時3万9100円まで買われた。75日線を明確に上放れ、9月2日に付けた戻り高値(3万8950円)を突破している。ボリンジャーバンドの+2σは3万9400円辺りまで上昇してきており、4万円回復も次第に意識されてきそうだ。

 日経平均株価の配当落ち分は約280円と観測されており、明日はこの下落分を即日埋めてくるかが注目される。また、配当落ち分を考慮しても75日線が支持線として機能する可能性は高く、押し目狙いの買い意欲が強まりそうである。さらに、明日は自民党総裁選の投開票が行われる。政策期待が高まるなかでロングの勢いが強まるとみられ、3万9000円突破でショートカバーの動きが一段と加速する展開も想定しておきたいところである。

 NT倍率は先物中心限月で14.32倍と前日と変わらずだった。14.34倍で始まり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われたことによって、一時14.41倍まで上昇する場面もみられた。ただし、円安を手掛かりとした物色のほか、配当志向の動きが強まったことから、後場はNTロングを巻き戻す動きが優勢となったようだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万3749枚、ソシエテジェネラル証券が1万3709枚、サスケハナ・ホンコンが5596枚、バークレイズ証券が5057枚、JPモルガン証券が3073枚、野村証券が2836枚、モルガンMUFG証券が2461枚、SBI証券が2065枚、ゴールドマン証券が1983枚、auカブコム証券が1580枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万0757枚、ソシエテジェネラル証券が3万1364枚、バークレイズ証券が1万3041枚、モルガンMUFG証券が1万1918枚、ゴールドマン証券が1万0289枚、みずほ証券が8836枚、サスケハナ・ホンコンが8142枚、JPモルガン証券が6651枚、BNPパリバ証券が6382枚、野村証券が5858枚だった。

株探ニュース

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