明日の為替相場見通し=米経済指標や自民党総裁選にらみの展開
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日本時間今晩に発表される米経済指標や27日の自民党総裁選をにらみながらの展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=144円00銭~146円00銭。 米連邦準備理事会(FRB)が前週に決めた大幅な利下げで米経済の急速な悪化を回避できるとの見方が根強いなか、今晩には4~6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値、前週分の米新規失業保険申請件数、8月の米耐久財受注などが発表される。米景気のソフトランディング(軟着陸)期待を高めるような結果となれば、米長期金利の上昇を通じてドル高に振れやすくなるだろう。今晩はパウエル議長やバー副議長などFRB高官の発言機会も多く、一段の金融緩和に前向きな姿勢が示されればドルの重荷となりそうだ。 一方、27日には岸田文雄首相の任期満了に伴う自民党総裁選の投開票を迎える。新総裁の経済政策に関するスタンス次第で日銀の金融政策運営に影響を及ぼす可能性があり、あすの東京市場では行方を見極めたいとして積極的な売買が手控えられる可能性がある。複数社の報道では石破茂元幹事長と高市早苗経済安全保障担当相、小泉進次郎元環境相が有力候補とされているが、市場ではアベノミクスを継承する高市氏が勝利すれば円安・株高が進むとの見方が多いようだ。 出所:MINKABU PRESS