話題株ピックアップ【昼刊】:TOWA、三和HD、電子材料

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材料

■TOWA <6315>  6,640円   +680 円 (+11.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 TOWA<6315>が急動意。株価は大底圏に位置していたが、半導体関連株見直しの流れに乗って急速に買い戻される格好で、プライム市場の値上がり率トップに躍り出た。他社とは一線を画す超精密金型を中核技術に後工程の半導体製造装置大手として樹脂封止装置や切断加工装置を手掛ける。アジア地域を中心に海外売上高比率が9割近くを占めるグローバル企業で足もとの円安も追い風材料として意識されている。25年3月期は営業46%増益の126億円予想と大幅な伸びで22年3月期以来3期ぶりの過去最高利益を更新する見通しで、足もとの株価は出遅れ感が際立っている。今月中旬にはJPモルガン証券が共同保有の形で5%超の大株主に浮上するなど、株式需給面でも思惑がある。

■三和ホールディングス <5929>  3,815円   +349 円 (+10.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 三和ホールディングス<5929>が急伸し、上場来高値を更新した。米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが三和HDの株式について、共同保有者分を含めて新たに5%を超えて保有していることが25日の取引終了後に判明。これを思惑視した買いが集まったようだ。同日、関東財務局に提出された大量保有報告書によると、バリューアクトの保有割合は5.94%となった。保有目的は「純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は23日。

■日本電子材料 <6855>  2,671円   +225 円 (+9.2%)  11:30現在
 日本電子材料<6855>が急反発している。25日の取引終了後、第1四半期決算公表時に取り下げた25年3月期通期の業績予想を発表。通期の連結売上高は前期比18.0%増の206億円、経常利益は同3.4倍の34億円に拡大する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。第3四半期以降はメモリー向けプローブカードで主要顧客の需要回復が遅れる一方、非メモリー向けは堅調な需要が継続し、2ケタ増収を見込む。また、年間を通じたメモリー向けプローブカードを中心とした高付加価値製品の拡販なども利益を押し上げる。業績好調に伴い、未定としていた年間配当は前期比15円増の55円を実施する方針を示したことも評価材料となっている。

■日本オラクル <4716>  14,680円   +985 円 (+7.2%)  11:30現在
 日本オラクル<4716>が大幅高で年初来高値更新。25日取引終了後に6~8月期単独決算を発表し、売上高が前年同期比11.4%増の639億1500万円、営業利益が同20.2%増の221億9400万円だった。企業の底堅いIT投資が引き続き追い風となった。これを好感した買いが入っている。

■トリケミカル研究所 <4369>  3,605円   +240 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 トリケミカル研究所<4369>が3日ぶり急反騰、一時8.8%高の3660円まで駆け上がった。半導体材料を手掛ける化学メーカーで多品種少量生産を強みとし、特に絶縁膜材料では世界首位級の高い技術力を有する。そのなか、最先端半導体分野では同社が製造するHigh―K(高誘電率ゲート絶縁膜)への評価が高い。これはシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の微細化プロセスで起こり得る回路のショートを防ぐことが可能。最先端半導体の量産では必須とされる製品で、同社のニッチトップの実力が注目されている。ここAI用半導体需要の減速懸念で株価は調整を強いられていたが、直近は米半導体大手企業の好決算で見直しムードが台頭。貸株市場を経由した空売りの買い戻しも加わり、戻り足に拍車がかかっている。

■東京エレクトロン <8035>  25,510円   +1,660 円 (+7.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>がカイ気配スタートで急反発、2万4000円近辺の売り物をこなし底値離脱の動きを示している。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス接近で買い場を示唆している。足もと外国為替市場で円安が進んでいることで、海外売上高比率が約9割に達する同社に追い風となっている。また、前日の米国株市場では景気敏感株を中心とした利益確定売りでNYダウは下落したものの、エヌビディアなど半導体関連は堅調でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸と上値指向を強めた。これを受けて東京市場でも同社株をはじめ相対的に出遅れる半導体に買いを誘導している。生成AI市場の拡大でAI用半導体などの需要が急増するなか、同社もAI向けをターゲットとした需要獲得に舵を切っている。25年3月期は売上高・利益ともに急回復を見込んでおり、営業利益は前期比37%増の6270億円と過去最高利益を更新する見通しにある。

■山一電機 <6941>  2,642円   +141 円 (+5.6%)  11:30現在
 山一電機<6941>が6連騰で上げ足加速、2600円台を一気に回復した。同社は検査用やコネクター・実装用として使うICソケットを手掛ける。海外売上比率が売り上げの9割近くを占めており、群を抜く「超微細加工技術」で世界シェア4割前後のトップメーカーとして海外投資家からも注目度が高い。半導体セクターへの投資資金還流が顕著となるなか、株価の出遅れ感が強い同社株に物色の矛先が向いている。業績も25年3月期は営業利益段階で前期比3倍の88億円を見込んでいる。きょうはマドを開けて買われているが、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で底入れ本番の様相をみせている。

■ピーエス <1871>  1,077円   +56 円 (+5.5%)  11:30現在
 ピーエス・コンストラクション<1871>は大幅反発。25日取引終了後、25年3月期上期(4~9月)連結業績予想について、営業利益を35億6000万円から46億円(前年同期比39.0%増)へ、純利益を23億円から31億円(同44.1%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高については630億円(同9.2%増)で据え置いたものの、土木事業における設計変更契約の獲得や、建築事業における原価改善が寄与する。

■J-オイルミルズ <2613>  2,093円   +105 円 (+5.3%)  11:30現在
 J-オイルミルズ<2613>は高い。25日取引終了後、25年3月期連結業績予想について営業利益を70億円から85億円(前期比17.4%増)へ上方修正すると発表した。あわせて配当予想も60円から70円(前期60円)に増額しており、これらが好感され買われている。上期にミールバリューの改善で油脂コストが想定より軟調に推移したほか、適正な販売価格実現への継続的な取り組みが奏功したため。通期の売上高予想は2450億円から2300億円(同5.9%減)へ下方修正した。

■任天堂 <7974>  8,009円   +381 円 (+5.0%)  11:30現在
 任天堂<7974>が反発している。同社は10月2日、京都府宇治市においてゲーム機などの製品を展示する「ニンテンドーミュージアム」をオープンする。9月25日に、同社は報道陣に対し施設を公開し、その内容が伝わっており、報道が投資家の関心を誘う形となり、買いが集まったようだ。宇治小倉工場の敷地内に開設する。花札からニンテンドースイッチに至るまでの同社の製品や娯楽の歴史について体験を通じて学べる施設で、入場は事前予約制という。

■日経レバ <1570>  26,645円   +1,245 円 (+4.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高、上げ幅は1000円を超えた。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みに組成されたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると、値幅取りを狙った個人投資家など短期資金の売買が活発化する傾向が強い。前日の欧米株市場は総じて冴えない値動きだったが、ドル・円相場が1ドル=144円台後半まで急速に円安に振れていることが、リスク選好の地合いを演出している。今の東京市場は外国為替市場との株価連動性が高い。特に、直近では日経平均寄与度の高い値がさの半導体関連株に見直しムードが台頭しており、これまで以上に円安効果が全体相場に反映されやすくなっている。

■コメ兵ホールディングス <2780>  4,325円   +195 円 (+4.7%)  11:30現在
 コメ兵ホールディングス<2780>が続伸している。25日の取引終了後、神奈川県を中心にブランド品買取・販売の「ロデオドライブ」を展開するアールケイエンタープライズ(横浜市中区)の発行済み株式100%を取得し、子会社化すると発表した。業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。株式取得により、アールケイエンタープライズの子会社で、香港でブランド品の卸売・小売事業を展開する現地法人も傘下に収める。株式の取得価額は42億円。アールケイエンタープライズは国内有数の法人向けオークション「RKオークション」も運営。更に、時計商材で強みを持つという。コメ兵HDは神奈川での買取・小売の強化やオークション事業の拡大などを図る。

■コナミグループ <9766>  15,000円   +655 円 (+4.6%)  11:30現在
 コナミグループ<9766>、カプコン<9697>が急伸し上場来高値を更新した。きょうから29日までの日程で、千葉市美浜区の幕張メッセで「東京ゲームショウ2024」が開幕する。メディア各社による展示会の模様などのレポートや報道が相次ぐとみられるなかで、ゲーム関連株を物色する流れが強まっている。一般公開日は28~29日。東京ゲームショウとして最大規模の開催となり、44カ国・地域から985の企業・団体が出展する。KADOKAWA<9468>やバンク・オブ・イノベーション<4393>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>などが頑強な動きとなっている。

■シーユーシー <9158>  1,597円   +65 円 (+4.2%)  11:30現在
 シーユーシー<9158>が続伸。25日の取引終了後、札幌市で住宅型有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅を運営するノアコンツェルの全株式を取得し、連結子会社すると発表しており、これが好感されている。ノアコンツェルの子会社化を通じて、より多くの利用者に対して効率的に訪問看護と訪問介護を提供することができる「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス」を開始するほか、施設内にホスピスフロアを新設するとしている。また、ノアコンツェルが保有する一部の不動産を売却し、売却した不動産を賃借することも検討する。株式の取得価格は53億円。

■TSIホールディングス <3608>  921円   +34 円 (+3.8%)  11:30現在
 レディスアパレル大手のTSIホールディングス<3608>が大幅反発している。25日の取引終了後、25年2月期上期(3~8月)の連結経常損益を従来予想の5億円の赤字から7500万円の赤字(前年同期は16億800万円の黒字)に上方修正すると発表。赤字幅が縮小する見通しとなったことが好感されている。構造改革の取り組みにより、広告宣伝費や物流費、本部費が抑制されたことが上振れの主因。売上高は3月の天候不順により苦戦したものの、4月以降の気温上昇に伴い復調基調にあったことに加え、インバウンド需要も追い風となり、期初計画をやや上回った。なお、通期の経常損益は従来予想の25億円の黒字を据え置いている。

■児玉化学工業 <4222>  337円   +80 円 (+31.1%) ストップ高   11:30現在
 児玉化学工業<4222>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の337円をつけた。同社は25日の取引終了後、メプロホールディングス(東京都千代田区)の株式を取得し、子会社化することに関して基本合意書を締結すると発表した。メプロHDの傘下企業には、ホンダ<7267>の主要サプライヤーでエンジン部品などを製造する柳河精機(三重県亀山市)がある。事業領域の拡大と今後の成長を期待した買いが入ったようだ。メプロHDは投資ファンドのエンデバー・ユナイテッド(東京都千代田区)が保有する持ち株会社で、焼結機械部品のダイヤメット(新潟市東区)も傘下に持つ。エンデバー・ユナイテッドは児玉化のスポンサーでもあり、児玉化は企業規模の拡大とポートフォリオの強化による経営の安定化などが可能となると判断した。

■イクヨ <7273>  2,338円   +400 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イクヨ<7273>がストップ高カイ気配。同社は25日の取引終了後、ドイツに本社を置き自動車部品の製造販売を手掛けるVeritasの中国法人の株式を取得し子会社化すると発表。今後の収益貢献を見込んだ買いが入ったようだ。中国・昆山を拠点に自動車部品を製造するKunshan Veritas Automotive Systemの株式の51%分を来年3月31日に取得する予定。残りの49%分については2030年3月31日に取得する方針。イクヨは株式取得後、コスト削減や販路拡大などでグループ内において相乗効果を発揮する構え。自然災害発生時の事業継続計画を見直す企業が増えるなか、日本以外の地域で事業活動が可能になるという点も重要視しているとしている。

●ストップ高銘柄
 グランディーズ <3261>  884円   +150 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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