外為サマリー:144円台に上伸、中国人民銀の追加緩和でリスク選好姿勢強まる

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為替

 24日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=144円09銭前後と前週末20日の午後5時時点に比べて48銭程度のドル高・円安となっている。

 日銀の植田和男総裁は前週末20日、金融政策決定会合後の記者会見で、今後の政策を判断するうえで「時間的余裕」があると発言。追加利上げに対し積極的な姿勢を示さなかった。3連休明けの東京時間においても、早期の追加利上げの可能性が低下したとの受け止めから、引き続き円売り圧力が掛かる展開となった。国内企業による実需のドル買い・円売り需要もドル円相場を下支えしたとみられている。植田総裁は24日、大阪経済4団体共催懇談会での挨拶で、政策運営に関して「様々な不確実性を踏まえたうえで、適時・適切に行う必要がある」などの認識を示した。挨拶文公表後に、ドル円相場は上伸し144円台に乗せた。この日は中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き下げる方針を発表。追加の金融緩和に踏み切ったことを受け、香港と上海の株式相場は急伸した。投資家のリスク選好姿勢が強まったことは、ドル円相場を支援する要因となった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1116ドル前後と20日の午後5時時点に比べて0.0046ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=160円18銭前後と13銭程度のユーロ安・円高で推移している。


出所:MINKABU PRESS

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