米外為市場サマリー:FRB高官のハト派発言で一時143円20銭台に軟化

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 23日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=143円61銭前後と前週末に比べて25銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=159円57銭前後と同1円00銭強のユーロ安・円高だった。

 この日に米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が今後の利下げについて「データが大きく変わらない限り、今後は恐らく、より小さなステップになると予想している」と述べたほか、米アトランタ連銀のボスティック総裁が「当局としては大幅利下げペースを確約するべきではない」と指摘したことを受けて米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を意識したドル買い・円売りで、ドル円相場は一時144円30銭台に上伸した。ただ、同日に米S&Pグローバルが発表した9月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値で、製造業が47.0と1年3カ月ぶりの低水準となったことからドル買いは続かず。米シカゴ連銀のグールズビー総裁がイベントで「米連邦準備理事会(FRB)は経済のソフトランディング(軟着陸)に向け、向こう1年間でさらに多くの利下げを実施するとの見通し」との見解を示したことも影響し、143円20銭台まで下押す場面があった。一方、同日に発表されたドイツとフランス、ユーロ圏のPMI速報値で総合指数が軒並み市場予想を下回ったことなどからユーロは売りが優勢だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1111ドル前後と前週末に比べて0.0050ドル強のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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