前週末20日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■大石産業 <3943> 2,111円 (+117円、+5.9%) 大石産業 <3943> [東証S]が3日ぶり急反発。同社は19日の取引終了後、3月末時点の株主に対して実施する優待制度を拡充すると発表しており、好感されたようだ。10月1日を効力発生日とする株式分割後も保有株式数の条件は「100株以上」を維持。100株以上500株未満の株主に1000円分のQUOカードを贈呈するほか、新設区分となる500株以上1000株未満の株主には2000円分のQUOカードを贈呈する。これまでと同様に、1000株以上の株主に贈呈するQUOカードは3000円分とする。更に、保有期間に応じて贈呈額を加算する仕組みも導入し、5年以上10年未満の株主に対してはQUOカードの贈呈額を1000円分、10年以上の株主には2000円分を追加する。 ■エアトリ <6191> 1,239円 (+59円、+5.0%) エアトリ <6191> [東証P]が続急伸。19日の取引終了後、韓国で旅行・エンターテインメントプラットフォームを運営するインターパークトリプル社(ソウル市)と業務提携したと発表しており、好材料視された。人気旅行先である韓国の旅行コンテンツを豊富に有するインターパークトリプル社との連携により、エアトリ海外旅行サービスのさらなるラインアップ拡充・集客拡大を図るのが狙い。提携第1弾として、エアトリサイト内でK-POPコンサートチケットの販売を開始する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。 ■レーザーテク <6920> 24,560円 (+1,120円、+4.8%) レーザーテック <6920> [東証P]が大幅続伸。そのほか、ディスコ <6146> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など 半導体製造装置大手が軒並み高に買われた。前日19日の米国株市場ではFRBの大幅利下げ決定を受け、米経済のソフトランディング期待が高まりNYダウが史上最高値を更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上昇率でダウを大きく上回った。とりわけ半導体セクターへの資金流入が鮮明となり、エヌビディアやインテル 、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ などが大きく買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%を超える急伸をみせた。SOX指数は上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を、20日の上昇でマドを開けてクリアしている。米半導体株高を受けて東京市場でも主力銘柄をはじめ半導体セクターへの見直し買い機運が一気に高まった。 ■ペプドリ <4587> 2,536円 (+113円、+4.7%) ペプチドリーム <4587> [東証P]が大幅高で3日続伸。SMBC日興証券が19日、ペプドリについて投資評価を最上位となる「1」、目標株価を3200円に設定しカバレッジを開始した。世界トップクラスのペプチド薬創製技術を持ち。パイプラインをメガファーマに導出して臨床開発の加速と成功率の向上を実現していると指摘。国内で放射性医薬品を一定に引き受けられるポジションを確立したことも強みに挙げ、今後は英アストラゼネカ 向けに導出した先端巨大症を対象とする治療薬「AZP-3813」の第2相臨床試験の開始に注目が集まるとしている。同証券はペプドリの25年12月期営業利益が142億円になると予想している。 ■UNEXT <9418> 5,720円 (+180円、+3.3%) U-NEXT HOLDINGS <9418> [東証P]が3日ぶり大幅反発。同社は19日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー と新たな独占パートナーシップ契約を締結したと発表。25日からワーナーが展開する動画配信サービス「Max」が「U-NEXT」に登場するとしており、これによるユーザー数の拡大などが期待されたようだ。今回の契約により、「Max」の2500作品以上、1万6000エピソード以上に及ぶ膨大なライブラリを「U-NEXT」で独占配信。更に、日本コンテンツを「U-NEXT」から「Max」を通じて全世界に配信及びプロモーションしていくことも決定しており、グローバルにおける日本IPの発信・育成についても今後協業していくとしている。 ■三菱UFJ <8306> 1,482円 (+39円、+2.7%) 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が続伸。そのほか、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]などメガバンクが高かった。日銀は20日、当面の金融政策の現状維持を全員一致で決定した。午後に入り債券市場で長期国債先物12月限はやや下げ幅を拡大したものの、特段大きな反応とはなっていない。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のリスクオンムードが継続し、海外投資家とみられる大型株への資金流入が顕著となるなか、イベント通過に伴って銀行株を改めて物色する動きが強まったようだ。東証の業種別指数で銀行業は上昇率上位に入っており、楽天銀行 <5838> [東証P]や北國フィナンシャルホールディングス <7381> [東証P]、京都フィナンシャルグループ <5844> [東証P]などが堅調に推移した。 ■三菱ケミG <4188> 932.1円 (+16.3円、+1.8%) 三菱ケミカルグループ <4188> [東証P]が4日続伸。英調査会社のクラリベイト が19日、論文の引用回数が多く今後ノーベル賞を受賞する可能性の高い研究者を対象とする2024年の「クラリベイト引用栄誉賞」を発表しており、なかで信州大学の堂免一成特別特任教授ら22人が選ばれた。堂免氏は、太陽エネルギーと二酸化炭素(CO2)で化学品を合成する人工光合成のプロセスの一つであり、太陽光のエネルギーを使って水から水素を直接製造する光触媒システムを開発していることから、「人工光合成」のなかで、特に水素を製造する技術の実現を目的に経済産業省主体で形成した研究組合ARPChemに参画する同社やINPEX <1605> [東証P]、三井化学 <4183> [東証P]、デクセリアルズ <4980> [東証P]、フルヤ金属 <7826> [東証P]などに思惑的な買いが入ったようだ。 ■フジコーポ <7605> 2,115円 (+35円、+1.7%) フジ・コーポレーション <7605> [東証P]が4日続伸。19日の取引終了後、9月27日付で自社株81万8500株(発行済み株数の4.26%)を消却すると発表したことが好材料視されたようだ。 ■エクセディ <7278> 3,205円 (+50円、+1.6%) エクセディ <7278> [東証P]が4日続伸。19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が16.62%から17.99%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は9月11日となっている。 ■マクビープラ <7095> 3,020円 (+45円、+1.5%) Macbee Planet <7095> [東証P]が反発。19日の取引終了後、新子会社Macbee eightを設立したと発表しており、好材料視された。新会社は、これまで同社グループが培ってきた成果報酬型のマーケティング領域における知見・テクノロジーを結集した資本参加型マーケティングファーム。マクビープラがこれまでマーケティング支援をしてきた大手企業だけではなく、マーケティング資金に課題を抱えているスタートアップ企業に対しても、資金提供とマーケティング支援を合わせて提供することで、より多くの企業の価値向上に貢献するとしている。なお、同件による当面の業績への影響は軽微としている。 ■ゴールドクレ <8871> 3,345円 (+45円、+1.4%) ゴールドクレスト <8871> [東証S]が反発。19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資会社のストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)の保有割合が10.00%から11.03%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は9月11日。 ※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース