島精機、上期経常を一転赤字に下方修正、配当も5円減額

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決算

 島精機製作所 <6222> [東証P] が9月20日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益を従来予想の8億円の黒字→22億円の赤字(前年同期は5.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
 なお、通期の連結経常利益は従来予想の22億円(前期は10.1億円)を据え置いた。

 業績悪化に伴い、今期の上期配当を従来計画の10円→5円(前年同期は5円)に大幅減額し、年間配当は15円になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  第2四半期の業績見通しにつきましては、主力の中国市場では景気回復の遅れから第1四半期以降も内需向けのホールガーメント横編機等の設備投資需要が回復していないこと、またイタリア市場では、景気減速に加え昨年の暖冬の影響から有名アパレルブランドなど市場全体の設備投資意欲の減退が継続しております。さらに、バングラデシュでは、7月中旬以降の大規模な反政府デモが激化し暫定政権が発足したものの現地生産工場の操業やサプライチェーンに影響が出ており、当社顧客の正常な事業運営が難しくなっております。当社においては、第2四半期以降にバングラデシュの大手顧客による大口受注を確保できる見通しでありましたが、政変混乱により顧客の設備投資時期が未定となり、第2四半期以降の受注及び売上に支障をきたしております。 これらの結果、第2四半期の売上高は当初発表予想を大きく下回る見込みであり、利益面におきましても売上高の減少にともない各利益段階も当初発表予想を下回る見通しとなりました。これらの状況を踏まえ、第2四半期(累計)の連結業績予想を修正いたします。 なお、2025年3月期通期の業績予想につきましては、当社主力市場であるバングラデシュの政情不安により現地の事業環境は一段と厳しくなる恐れがあり、また、世界的な景気減速や暖冬の影響などで大手アパレルブランドの発注や生産工場の設備投資など先行きは依然として不透明感が強く、業績への影響を合理的に算定することが困難であることから、前回予想(2024年5月10日公表)を据え置くことといたしました。今後、業績予想の合理的な算定が可能となった時点で速やかに公表いたします。

  当社は株主の皆様への利益還元を経営の最重要課題のひとつとして位置付け、事業の持続的発展を通じて、安定した配当を長期にわたって継続することを基本方針としております。配当予想につきましては、当該基本方針を踏まえつつ、配当の継続性を考慮するとともに、第2四半期業績見通しの修正を行ったことを勘案し、誠に遺憾ではありますが、中間配当金を1株当たり5円に修正させていただきます。 なお、現時点において通期の業績見通しを据え置いたことから、期末の配当予想につきましては変更しておりません。(注)上記業績予想につきましては、現時点において入手可能な情報および合理的であると判断する一定の前提に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。

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