米外為市場サマリー:対ユーロでのドル売り波及で一時141円70銭台に軟化

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為替

 12日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=141円82銭前後と前日に比べて55銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=157円07銭前後と同30銭弱のユーロ高・円安だった。

 欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で政策金利を0.25%引き下げることを決め、ラガルド総裁は先行きの利下げについて「引き続きデータに依存し、会合ごとにアプローチしていく。特定の金利の道筋をあらかじめ確約することはしない」と述べた。これを受けてECBによる10月利下げ観測が後退するとともにユーロ買い・ドル売りが流入し、この流れが波及するかたちで対円でもドル売りが優勢となった。この日に発表された8月の米卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%上昇(7月分は当初の0.1%上昇から横ばいに改定)し、前週分の米新規失業保険申請件数が23万件と低い水準だったことを手掛かりにドルが選好される場面もあったが買いは続かず。日銀の追加利上げ観測が根強いこともあり、ドル円相場は一時141円73銭まで軟化した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1074ドル前後と前日に比べて0.0060ドル強のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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