米外為市場サマリー:日米金融政策の方向性の違いから一時145円10銭台に軟化

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為替

 3日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=145円48銭前後と前日に比べて1円45銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=160円65銭前後と同2円00銭程度のユーロ安・円高だった。

 日銀の植田和男総裁が3日の経済財政諮問会議に出席し、物価の見通しが実現していくとすれば「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整」する方針を改めて示したことで、金融緩和の調整を進める日本と利下げに向かう米国との金融政策の方向性の違いを意識したドル売り・円買いが優勢だった。また、この日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の製造業景況感指数が市場予想に届かなかったこともドルの重荷となり、ドル円相場は一時145円16銭まで軟化した。その後は下げ渋る動きとなったものの、NYダウをはじめ米主要株価指数が大きく下落したことからリスク選好的なドル買い・円売りは入りにくかった。一方、ドイツやフランスの株価が下落したことなどを背景にユーロも売られた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1043ドル前後と前日に比べて0.0030ドル弱のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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