アルプスアルが3日続伸、パワーインダクター事業を台湾デルタ・エレクトロニクスグループに譲渡

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 アルプスアルパイン<6770.T>が3日続伸している。29日の取引終了後、独自開発の低コアロス材「リカロイ」を特徴とするパワーインダクター事業を、25年1月初旬をメドに台湾のデルタ・エレクトロニクスグループに譲渡すると発表。それに伴い25年3月期に特別利益を計上するとしたことが好感されている。

 同社によると、パワーインダクター事業は固有の磁性技術をベースとして特定市場での地位を確保しているものの、多くの競合他社が存在しており、自社の保有する技術だけでは将来的にグローバル市場全体の成長を取り込むことは困難だと判断したという。また、中長期的な方向性で、同社の他技術や製品とのシナジーが弱く、新たなパートナーの下で固有磁性技術の最大限の活用を図り成長機会を最大化させるべきだと判断したともしている。譲渡価額は約7100万ドル(約103億円)。なお、同事業の24年3月期の売上高は29億8800万円、営業利益は2億7400万円で、連結業績全体に対する割合は売上高で0.3%、営業利益で1.4%に及ぶ。

出所:MINKABU PRESS

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