米外為市場サマリー:パウエル発言でドル売り加速し一時144円00銭台に軟化

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為替

 23日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円37銭前後と前日に比べて1円92銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=161円58銭前後と同98銭程度のユーロ安・円高だった。

 米カンザス連銀が主催し、ワイオミング州で開かれている経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」において、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が同日、講演に臨んだ。インフレ率に関しては、FRBの目標にかなり近づいているとの認識を示したうえで、雇用の下振れリスクは高まっていると指摘。金融政策について「調整すべき時が来た」と発言し、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において利下げに踏み切る意向を表明した。発言内容は市場の想定よりもハト派との受け止めがあって、9月のFOMCにおける0.50%幅での利下げ観測が若干ながら広がった。米金利には低下圧力が掛かり、ドル売りが加速。ドル円相場は一時144円00銭台までドル安・円高に振れた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1192ドル前後と前日に比べて0.0080ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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