米外為市場サマリー:米利下げ観測強まり一時144円40銭台に軟化

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為替

 21日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=145円21銭前後と前日に比べて5銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=161円95銭前後と同30銭弱のユーロ高・円安だった。

 この日に米労働省は雇用統計の年次改定を公表し、2024年3月まで1年間の雇用者数が81万8000人程度の下方修正になるとの推定値を公表した。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げするとの見方が改めて強まり、米長期金利が低下するとともに日米金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いが流入。FRBが公表した7月30~31日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、多くの参加者が「経済指標がほぼ予想通りとなれば、次回9月の会合で金融政策を緩和することが適切となる公算が大きい」との見解を示していたことも影響し、ドル円相場は一時144円46銭まで軟化した。ただ、その後は23日に予定されるパウエルFRB議長の講演を控えて持ち高調整のドル買い・円売りが入り下げ渋った。一方、米長期金利の低下や欧州株式相場の上昇を手掛かりに、ユーロが対ドルや対円で買われた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1150ドル前後と前日に比べて0.0020ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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