三越伊勢丹が冴えない、今期業績・配当予想引き上げも円高警戒で手掛けにくさ意識

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 三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>が冴えない。前営業日の9日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正した。今期の売上高予想を80億円増額して5560億円(前期比3.6%増)、最終利益予想を50億円増額して580億円(同4.4%増)に見直した。年間配当予想は4円増額して48円(同14円増配)に修正した。ただ足もとでは円安基調が一服し、円キャリートレードの巻き戻しによる円高進行リスクが警戒されるなかにある。円高進行によりインバウンド消費がピークアウトするシナリオが横たわるなかで、手掛けにくさが意識されているようだ。

 4~6月期の売上高は前年同期比9.3%増の1296億9400万円、最終利益は同2.0倍の137億200万円だった。訪日外国人客の増加を背景に百貨店事業では首都圏の店舗を中心に客数が伸長。免税売上高が各地域の店舗で大幅に増加した。第1四半期の業績と足もとの動向を通期の業績予想に織り込んだ。

出所:MINKABU PRESS

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