話題株ピックアップ【昼刊】:シグマクシス、日製鋼、キッコマン

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■シグマクシス <6088>  1,435円   +300 円 (+26.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 シグマクシス・ホールディングス<6088>がストップ高の1435円水準でカイ気配となっている。5日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高59億7400万円(前年同期比18.4%増)、営業利益13億1800万円(同22.5%増)、純利益12億5400万円(同34.9%増)と大幅増収増益となったことが好感されている。コンサルティング事業で、運輸、金融、情報通信、商社、小売、製造業を中心とした顧客を支援するプロジェクトが業績を牽引した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高250億円(前期比11.6%増)、営業利益52億5000万円(同24.0%増)、純利益39億円(同20.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を100万株(発行済み株数の2.28%)、または12億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は8月22日から来年1月31日までで、8月22日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付け及び23日以降の市場買い付けにより取得するという。

■日本製鋼所 <5631>  3,722円   +700 円 (+23.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 日本製鋼所<5631>がストップ高の水準となる前営業日比700円高の3722円でカイ気配となっている。5日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比13.1%減の476億200万円と減収となったが、経常利益は同36.9%増の48億1700万円となった。増益を確保したことを受け、買い戻しの流れが優勢となったようだ。4~6月期は産業機械事業、素形材・エンジニアリング事業ともに受注高は減少した。EV(電気自動車)関連投資が停滞した影響を受けたが、防衛関連機器の受注高と売上高はともに増加した。

■デサント <8114>  4,065円   +700 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 デサント<8114>がカイ気配スタート。5日の取引終了後、伊藤忠商事<8001>の子会社であるBSインベストメントがデサントに対し株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株4350円で、完全子会社化を目指す。デサントの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は1679万3700株で、上限は設定しない。11月上旬までにTOBを開始することを目指す。TOB成立後、所定の手続きを経てデサントは上場廃止となる予定。伊藤忠は自社のネットワークを活用し、商品開発力を強化しビジネス拡大につなげる。東京証券取引所は5日、デサントの株式を監理銘柄(確認中)に指定した。

■キッコーマン <2801>  1,744円   +300 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 キッコーマン<2801>は急騰。前日は全体波乱相場に流されて16.5%安と急落を余儀なくされたが、きょうは一転して一気に切り返す動きをみせている。同社が5日取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(24年4~6月)決算は営業利益が前年同期比60%増の214億7400万円と大幅な伸びを達成した。同社は売り上げの8割近くを海外で占めているが、北米や欧州を中心にしょうゆの販売が好調に推移しており、為替の円安効果も寄与して収益を押し上げている。25年3月期通期の営業利益予想は従来見通しを据え置いているが、進捗率から上振れる可能性もあり、見直し買いを呼び込んでいる。

■長瀬産業 <8012>  3,029円   +500 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 長瀬産業<8012>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の3029円でカイ気配となっている。5日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.8%増の2392億100万円、経常利益は同49.2%増の109億4900万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は31%に上り、好発進となったことを受けて買い戻しが入ったようだ。物流コストや人件費が上昇しながらも、国内では半導体用途の変性エポキシ樹脂関連や原材料の販売が増加した。海外では円安の影響に加えて、食品素材販売や樹脂販売の収益性が改善し、利益を押し上げた。

■長谷川香料 <4958>  3,150円   +502 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 長谷川香料<4958>がストップ高の3150円に買われている。5日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想について、売上高を665億円から713億円(前期比9.9%増)へ、営業利益を83億円から95億6000万円(同27.3%増)へ、純利益を67億5000万円から73億5000万円(同10.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を31円から39円へ引き上げ年間配当予想を70円(前期61円)としたことが好感されている。食品部門の好調を主因に第3四半期までの業績が想定を上回って推移していることに加えて、米国子会社の業績回復や円安の好影響などを反映させた。また、想定為替レートを1ドル=137円から151円へ、1元=19円50銭から21円へそれぞれ見直したとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年10月~24年6月)決算は、売上高527億500万円(前年同期比9.4%増)、営業利益74億9300万円(同26.0%増)、純利益56億1700万円(同4.9%増)だった。

■キーエンス <6861>  63,120円   +10,000 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 キーエンス<6861>はストップ高の水準となる前営業日比1万円高の6万3120円でカイ気配となっている。米国景気の先行き警戒の拡大を背景とした世界的な株安局面のなかで、同社株にも売り圧力が強まり、前日に一時5万2430円まで下落して年初来安値をつけた。半面、同社の24年4~6月期決算は売上高と営業利益がともに2ケタの伸びとなっており、営業利益率は50%近くと高い収益性を誇る。自己資本比率は95.6%に上り、キャッシュリッチな好財務企業とあって、高ボラティリティ相場のなかで割安感の強まったキーエンスに対しては、幅広い投資家からの買い注文が集まっているようだ。

■オリックス <8591>  3,203円   +500.5 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は34%増益で着地」が好感された。
 オリックス <8591> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比34.4%増の1201億円に拡大した。

■ダイヘン <6622>  6,490円   +1,000 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ダイヘン<6622>はストップ高カイ気配となっている。同社は5日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比16.3%増の8億9700万円となったことが買い安心感につながっているようだ。売上高は同22.7%増の433億600万円で着地。国内の配電機器及び海外の変圧器の更新投資が堅調に推移したことを背景に、主力のエネルギーマネジメント事業が好調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高2050億円(前期比8.7%増)、営業利益160億円(同5.6%増)とする従来見通しを据え置いている。

■ニチアス <5393>  4,625円   +700 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ニチアス<5393>は朝方から買いが先行しストップ高の4625円水準でカイ気配となっている。5日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を2520億円から2530億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を370億円から395億円(同12.2%増)へ、純利益を255億円から293億円(同8.7%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期において原子力、石油精製、石油化学向けを中心にプラント向け工事・販売部門が好調だったことや、半導体製造装置向け製品の需要に持ち直しの動きが見られ、高機能製品部門が堅調に推移したことが寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高632億5600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益105億4600万円(同38.0%増)、純利益85億4700万円(同34.5%増)だった。

■UBE <4208>  2,568円   +383.5 円 (+17.6%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は31%増益で着地」が好感された。
 UBE <4208> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比30.8%増の69.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の115億円に対する進捗率は60.6%に達し、5年平均の47.8%も上回った。

■GSユアサ <6674>  2,302.5円   +331 円 (+16.8%)  11:30現在
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>は急反発。5日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比5.8%増の1275億8300万円、純利益は同2.9倍の47億8500万円だった。全体相場が急落後のリバウンド局面に移行するなか、決算を好感した買いも入り大きく切り返している。自動車電池の販売数量が増加したほか、販売価格の是正の取り組みを進めたことが業績を押し上げた。また、持ち分法による投資損益や、海外子会社の繰延税金負債の取り崩しに伴う税金費用の減少なども寄与した。

■東京エレクトロン <8035>  25,750円   +3,695 円 (+16.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の主力銘柄が揃ってカイ気配スタート。全体相場がリバウンド局面に転じるなか、半導体セクターに空売り買い戻しと押し目買いが流入し、急速リバウンドに転じている。前日は3銘柄いずれも値幅制限いっぱいに売り込まれる展開となっていた。米国株市場でもフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続落となったが、ボラティリティは縮小傾向にあり、下落率は終値ベースで2%未満にとどまった。また、エヌビディアをはじめ半導体関連が時間外で軒並み強い動きに転じていることで、東京市場もこの流れを引き継ぐ格好となっている。ディスコは前日まで3日続落し、3営業日合計で1万2000円近い下落、率にして24%の下げをみせていた。

■東邦チタニウム <5727>  1,139円   +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 東邦チタニウム<5727>がカイ気配スタートで4日ぶりに急反発。前日は日経平均株価が史上最大の下げ幅を記録するなか、同社株も22%を超える急落でフシ目の1000円大台を約2年半ぶりに下回った。きょうは全体相場が切り返すなか、リバウンドに転じ気配値のまま4ケタ台を回復している。同社が5日取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(24年4~6月)決算は営業利益が前年同期比2.1倍の14億3000万円と急拡大、上期計画に対する進捗率が75%を超えた。これが買い人気を助長する形で投資資金を誘導している。

■日本郵船 <9101>  4,591円   +593 円 (+14.8%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社がいずれも10%を上回る急反騰をみせるなど切り返し鮮明、業種別騰落でも「海運」は33業種中、値上がり率上位3傑に食い込む人気となっている。ここ全体相場が大波乱の様相となる中、海運株への売りも加速化したが、投資指標面から割安感が際立っており、目先売られ過ぎの是正期待から投資資金が還流している。郵船はPER5倍前後、PBR0.7倍近辺、配当利回り5.8%前後。商船三井はPER4倍台、PBR0.6倍台、配当利回りが6.2%前後。また、川崎汽もPER6倍前後、PBR0.7倍台、配当利回り4.5%前後と3社ともに割安感が際立っている。加えて中東の地政学リスクを背景に運賃市況の上昇に対する思惑も目先投資マネーを誘導する背景となっている。

●ストップ高銘柄
 メディアリンクス <6659>  125円   +30 円 (+31.6%) ストップ高   11:30現在
 サニックス <4651>  249円   +50 円 (+25.1%) ストップ高   11:30現在
 Mマート <4380>  858円   +150 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AViC <9554>  881円   +150 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 大阪有機化学工業 <4187>  3,070円   +501 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 など、61銘柄

●ストップ安銘柄
 TWOST <7352>  602円   -150 円 (-20.0%) ストップ安   11:30現在
 野村4百Dイ <1472>  324円   -80 円 (-19.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 Welby <4438>  335円   -80 円 (-19.3%) ストップ安   11:30現在
 ペルセウス <4882>  499円   -100 円 (-16.7%) ストップ安   11:30現在
 以上、4銘柄

株探ニュース

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