テスHD、前期経常を一転38%増益に上方修正・最高益更新へ

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決算

 テスホールディングス <5074> [東証P] が8月2日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年6月期の連結経常利益を従来予想の39億円→76億円(前の期は55.1億円)に94.9%上方修正し、一転して37.7%増益を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の24億円→11億円(前の期は35.9億円)に54.2%下方修正し、減益率が33.2%減→69.4%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益も従来予想の24.4億円→61.4億円(前年同期は30.1億円)に2.5倍増額し、一転して2.0倍増益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2.修正の理由 経常利益につきましては、当社の連結子会社である株式会社伊万里グリーンパワーが佐賀県伊万里市において開発を進めている発電容量約46.0MWの大型バイオマス発電事業で使用するPKS燃料調達に係る為替変動リスクをヘッジする目的のために締結している為替予約の時価評価により発生するデリバティブ評価損益について、前回発表予想では2024年6月期第3四半期連結累計期間において計上したデリバティブ評価益2,316百万円を予想に含めておりましたが、2024年6月期末時点で時価評価を行った結果、2024年6月期連結累計期間においてデリバティブ評価益5,636百万円を営業外収益に計上することとなったことから前回発表予想を上回る見込みとなりました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、上記のデリバティブ評価益の計上があった一方、当社の連結子会社である合同会社熊本錦グリーンパワーにおける発電事業において、発電所の建設コストの増加や、昨今の木材価格の高騰を背景とした国内の未利用間伐材等のバイオマス燃料の調達価格上昇により収益性が低下したため、同社の固定資産について、現在の事業環境を踏まえ将来キャッシュ・フローを見積もったところ、減損の兆候が認められたことから、今後の収益計画を考慮した上で、当該固定資産に係る回収可能性を検討した結果、2024年6月期第4四半期連結会計期間において減損損失3,939百万円を特別損失として計上することとなったことに加え、上記デリバティブ評価益の計上に伴う繰延税金負債の計上により2024年6月期連結累計期間において法人税等調整額(損)1,846百万円を計上することとなったことから前回発表予想を下回る見込みとなりました。 売上高及び営業利益につきましては、前回発表予想から変更はございません。 上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。 なお、上記のデリバティブ評価益及び法人税等調整額(損)の計上につきましては、本日公表の「営業外収益(デリバティブ評価益)及び法人税等調整額(損)の計上に関するお知らせ」を、合同会社熊本錦グリーンパワーにおける減損損失の計上につきましては、本日公表の「特別損失の計上に関するお知らせ」を併せてご参照ください。3.期末配当予想について 当社は、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、株主への利益還元を重視し安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としており、今後も1株当たり配当金を為替予約に係るデリバティブ評価損益の影響を除いた1株当たり連結当期純利益で除した金額を連結配当性向と定義した上で、連結配当性向30%を目安に配当を実施し、業績向上に伴って還元拡充を図り、内部留保資金につきましては、事業開発、設備投資及び人材の育成のための財源として活用していく方針としております。 今般、当社は業績予想の内、親会社株主に帰属する当期純利益を下方修正することとなりましたが、連結配当性向の目安に関わらず、上記基本方針の内、安定した配当を継続して実施する観点から、2024年6月期の期末配当予想につきましては、2023年8月14日に公表した1株当たり配当金16.00円から変更いたしません。

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