米外為市場サマリー:日銀利上げや米9月利下げ観測で一時149円60銭台に軟化
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7月31日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円98銭前後と前日に比べて2円80銭弱のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円36銭前後と同2円90銭弱のユーロ安・円高だった。 日銀が31日まで開いた金融政策決定会合で利上げを決定し、植田和男総裁が記者会見で今後も経済・物価情勢が見通し通りに推移していけば追加利上げしていく方針を示したことから円を買う動きが強まった。また、この日に米民間雇用サービス会社ADPが31日発表した7月の全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が市場予想を下回ったことや、米労働省が発表した4~6月期の雇用コスト指数の前期比の伸び率が鈍化したことがドルの重荷となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きが決まり、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が記者会見で「9月の利下げ開始もありうる」と言及すると、日米金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いが流入し、ドル円相場は一時149円61銭と3月中旬以来のドル安・円高水準をつけた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0826ドル前後と前日に比べて0.0010ドル程度のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS