米外為市場サマリー:日銀の利上げ観測報道を受け一時152円60銭台に軟化

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 30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=152円77銭前後と前日に比べて1円25銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=165円25銭前後と同1円40銭強のユーロ安・円高だった。

 この日にコンファレンス・ボード(CB)が発表した7月の米消費者信頼感指数は100.3と、前月の97.8(前回発表の100.4から下方改定)から上昇した。また、米労働省が発表した6月の雇用動態調査(JOLTS)は、非農業部門の求人数が818万4000件と市場予想を上回ったが、日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて相場の反応は限定的だった。その後、NHKなどが「日銀が31日に開く2日目の金融政策決定会合で追加利上げを検討し、現在は0〜0.1%の政策金利を0.25%程度に引き上げる案を議論する」と報じたことをきっかけに円買い・ドル売りが活発化。財務省の国際部門トップに31日就任する三村淳財務官がインタビューで、足もとの円安について「輸入物価を押し上げて国民生活に影響を与えるなどデメリットの方が大きい」との認識を示したことも円買いを促し、ドル円相場は一時152円66銭まで軟化した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0815ドル前後と前日に比べて0.0006ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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