前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■FPパートナ <7388>  3,325円 (-700円、-17.4%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。FPパートナー <7388> [東証P]がストップ安。13日、一部週刊誌記事に関するコメントを発表した。当該記事について「事実とは異なる情報が含まれている」とし、特に記事のなかで他社から便宜供与や利益供与を受けているかのような表現が用いられていることについて「そのようなことは一切なく、強く遺憾の意を表明する」とした。同社の内情を巡る記事が11日に伝わり、これを受けて株価は翌12日にストップ安まで下落していた。きょうも制限値幅いっぱいまで売られた。

■アステラス <4503>  1,506.5円 (-60.5円、-3.9%)

 アステラス製薬 <4503> [東証P]が続落。SMBC日興証券が12日、アステラスの投資評価を「1」から「2」に引き下げた。目標株価は2050円から1700円に減額修正している。利益貢献度の高い「ミラベトリック」の後発品が想定よりも早く市場に参入したことや、更年期障害薬「ベオーザ」など新薬の売り上げの立ち上がりが遅れていることなどを根拠とする。新薬のプロモーション費用の増大も想定。同証券はアステラスの26年3月期営業利益予想を2747億円から2692億円に引き下げた。

■トヨタ <7203>  3,128円 (-81円、-2.5%)

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]が3日続落。今月に入り認証不正問題が大きくクローズアップされるようになったことに加え、メガバンク2行による政策保有株式の売却検討報道もあって、投資家の売りが継続している。株価は3月につけた3891円から20%近く水準を切り下げ、時価総額は50兆円を下回った。同社を巡っては12日の取引終了後、豊田章男会長がこれまでの方針を転換し、グループ各社の株主総会に出席しない予定であることが明らかとなっている。

■リコー <7752>  1,431円 (-33.5円、-2.3%)

 リコー <7752> [東証P]が3日続落。12日、傘下にあるリコーインダストリアルソリューションズのオプティカル事業に関し、プライベートエクイティファンドを運営するティーキャピタルパートナーズ(東京都千代田区)への売却日程を変更すると発表。従来は6月末までに完了する予定としていたが、これを7月1日から9月30日の間に延期した。売却手続きの長期化を嫌気した売りが出たようだ。同事業では車載ステレオカメラやプロジェクター用光学レンズモジュールなどの開発・製造・販売を手掛けている。

■三菱UFJ <8306>  1,598.5円 (-20円、-1.2%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が3日続落。そのほか、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]が下落するなど銀行株が総じて軟調に推移した。米国時間12日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回り、ディスインフレの兆候を示す結果となった。これを受けて米国市場では長期債価格が上昇し、長期金利は一時4.2%台まで低下。米連邦公開市場委員会(FOMC)の公表後に低下幅を縮めたものの、メガバンクに関しては内外金利の低下が事業環境の好転シナリオに水を差す形となり、売りを促す要因となったようだ。

※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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