米外為市場サマリー:米CPIの鈍化を受け一時155円70銭台に軟化

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為替

 12日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円72銭前後と前日に比べて40銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=169円41銭前後と同65銭程度のユーロ高・円安だった。

 この日に米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が3.3%と前月の3.4%から鈍化した。これを受けて米利下げ期待が再燃するとともに米長期金利が低下し、ドル円相場は日米金利差の縮小が意識されるかたちで一時155円72銭まで軟化した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きが決まり、同時に公表された参加者の政策金利見通し(ドットチャート)で年内の利下げ予想回数が前回の3回から1回に減少したことが明らかになるとドルは下げ渋り。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が記者会見で「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」などと延べ、FRBは利下げ開始に慎重と受け止められたこともあり、156円90銭まで値を戻す場面があった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0809ドル前後と前日に比べて0.0070ドル弱のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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