株価指数先物【引け後】 スキャルピングでの取引も難しい状況

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先物

大阪6月限
日経225先物 38950 -230 (-0.58%)
TOPIX先物 2759.0 -21.0 (-0.75%)

 日経225先物(6月限)は前日比230円安の3万8950円で取引を終了。寄り付きは3万8900円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8905円)にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まった。その後は3万8820円~3万8940円辺りで保ち合い、前場終盤にかけては3万8800円まで売られる場面もみられた。後場はやや下げ幅を縮め、3万8870円から3万8910円辺りの狭いレンジで推移し、終盤にかけては持ち高調整とみられるカバーが入り、3万8950円まで下落幅を縮めた。

 日経225先物は、75日移動平均線(3万8950円)水準で上値を抑えられた半面、13週線(3万8810円)水準では下げ渋る動きとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)と5月の消費者物価指数(CPI)の発表を控え、ポジションを傾けてくる動きは限られたとはいえ、スキャルピングでの取引も難しい状況だった。

 膠着感の強い相場展開ではあるが、9月限の出来高は6月限と変わらずの水準であるほか、カレンダースプレッド市場でも商いが膨らんできており、限月交代に伴うロールオーバーは進んでいるようだ。直近のスプレッドは-10円から、昨日は+10円に拡大していた。本日は+4円程度で推移しており、6月限と9月限とのカイ離はほぼニュートラルである。

 なお、米金融当局者は、12日朝に発表されるCPIの結果を受けて、政策運営の目安となるドットチャートを完成させると海外メディアが伝えている。そのため、CPIの結果判明後の米国市場の動向次第では、ナイトセッションで大きく変動をみせてくる可能性はありそうだ。

 13週線を再び下回ってくるようだと、ヘッジ対応のショートが強まりやすい。一方で、75日線を上放れてくるようなら、ボリンジャーバンドの+2σ(3万9320円)を超える動きは十分考えられるため、ヘッジ対応のロングが強まることになろう。CPIおよびFOMCを無難に通過してくると、13週線を支持線とした押し目狙いのロングでの対応とし、日銀の金融政策決定会合を待つ形になりそうである。

 NT倍率は先物中心限月で14.11倍に上昇した。一時14.13倍に切り上がり、同水準に位置する200日線を捉える場面もみられた。同線を突破してくるようだと、NTショートを巻き戻す動きが強まりそうだが、6月に入りリバウンド基調が続いていたこともあり、持ち高調整に伴うリバランスとしては一巡感があるだろう。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万0533枚、ソシエテジェネラル証券が1万5025枚、野村証券が1万2915枚、ゴールドマン証券が8172枚、JPモルガン証券が5754枚、サスケハナ・ホンコンが3728枚、バークレイズ証券が3109枚、みずほ証券が2610枚、ビーオブエー証券が2321枚、モルガンMUFG証券が2278枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が2万4477枚、ビーオブエー証券が1万4203枚、ABNクリアリン証券が1万3039枚、ゴールドマン証券が1万2502枚、野村証券が1万1437枚、JPモルガン証券が8482枚、みずほ証券が7842枚、モルガンMUFG証券が7716枚、UBS証券が6242枚、バークレイズ証券が5868枚だった。

株探ニュース

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