富山第一銀など地銀の一角が堅調、欧州「バーゼル3」最終化1年延期との報道で思惑◇

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 富山第一銀行<7184.T>や百十四銀行<8386.T>、秋田銀行<8343.T>など地銀株の一角が堅調に推移している。前日の米国市場では、10年物国債入札が堅調な結果となったことで米長期金利が低下した。11日の日本の長期金利も1%を下回る水準まで低下している。金利上昇に伴う利ザヤ拡大期待が後退する形となり、メガバンクはマイナス圏で推移している。一方、米ブルームバーグ通信は日本時間11日夜、「欧州連合(EU)は銀行資本規制『バーゼル3』の最終化を1年遅らせる見通しだ」と報じた。米国でもバーゼル3の最終化ではまだ合意がまとまっていない。日本の地銀の一部では早期に適用したところもあるが、2025年3月末に全ての国内基準行が導入する予定となっている。欧州でのバーゼル3に関連する報道を受け、日本国内での銀行規制のスケジュールが後ろ倒しになるとの思惑が一部で広がり、金利低下のなかでも地銀株に資金が流入したようだ。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS

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