来週の為替相場見通し=日米の中銀会合後に視線集中

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 来週のドル円相場は、日米の中央銀行が開く金融政策会合に視線が集中するなか神経質な展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=154円00銭~157円50銭。

 米連邦準備理事会(FRB)は11~12日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。政策金利の据え置きが市場のコンセンサスだが、ドットチャート(FOMC参加者の政策金利見通し)が示す年内の利下げ回数が焦点。また、直近で鈍化が続く物価指標を踏まえたパウエルFRB議長の記者会見も注目される。一方、日銀は13~14日に金融政策決定会合を開く予定で、市場の関心は国債買い入れオペの減額を決めるかどうかに集まっている。ただ、オペ減額の見通しが報じられていることから一定程度は織り込み済みとみられ、会合後に行われる植田和男総裁の記者会見で緩和的な政策方針を維持する姿勢が示されれば、オペ減額が決定されても一方的に円が買われる展開にはならないだろう。

 なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、12日に5月の中国消費者物価指数(CPI)と5月の米CPI、13日に4月のユーロ圏鉱工業生産と5月の米卸売物価指数(PPI)、14日に5月の米輸入物価指数と6月のミシガン大学消費者態度指数・速報値など。国内では10日に4月の経常収支と1~3月期実質国内総生産(GDP)改定値、12日に5月の国内企業物価指数、13日に4~6月期法人企業景気予測調査、14日に4月の鉱工業生産・確報値が公表される予定となっている。

出所:MINKABU PRESS

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