話題株ピックアップ【夕刊】(1):アインHD、レーザーテク、Jフロント

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■アインホールディングス <9627>  5,953円   +334 円 (+5.9%)  本日終値
 アインホールディングス<9627>は切り返し急。6日の取引終了後、24年4月期の連結決算発表にあわせ、25年4月期の業績・配当予想を開示した。今期の最終利益予想は前期比19.5%減の91億8000万円と減益を計画するものの、前期の配当を従来の予想から20円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期と同じ80円とした。加えて、前期の売上高と各利益は計画を上振れして着地しており、ショートカバーを誘発する形となったようだ。25年4月期はシステム投資や人件費負担などが利益を圧迫する見込み。24年4月期の売上高が前の期比11.5%増の3998億2400万円、最終利益は同23.5%増の114億100万円だった。

■テクマトリックス <3762>  1,947円   +95 円 (+5.1%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>が続伸。6日の取引終了後、スクール・コミュニケーション・プラットフォームs+校務支援システム「ツムギノ」が、立命館附属5校の校務支援システムとして正式採用されたと発表しており、好感された。「ツムギノ」は、校務支援機能とコミュニケーション機能が一体化されたクラウドサービスで、児童・生徒に関わるさまざまな情報を一つのプラットフォームで管理できるのが特徴。テクマトでは、25年4月の本番稼働に向けて、共同プロジェクトチームを発足しツムギノ導入を推進するとしている。

■セルシス <3663>  851円   +41 円 (+5.1%)  本日終値
 セルシス<3663>は後場一段高。午前11時30分ごろ、24年12月期の配当予想を従来の中間・期末各10円の年20円から、中間12円・期末10円の年22円(前期12円)に増額修正したことが好感された。

■レーザーテック <6920>  36,200円   +1,680 円 (+4.9%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が急反発。5日に空売り投資家で知られるスコーピオン・キャピタルがレーザーテクに関するレポートを公開したことを受け、レーザーテクは同日の取引終了後のコメントの公表に続き、6日の取引終了後にも補足説明の開示を行った。直近の受注動向を示し、製品需要は旺盛な状況にあるとしたうえで、棚卸資産を巡る会計処理プロセスに関する指摘も行った。補足説明の公表が買い戻しを誘う格好となったようだ。同社のアクティニック EUVパターンマスク欠陥検査装置「ACTISシリーズ」に関し、同社は24年6月期第3四半期(1~3月)までのACTISシリーズの累計売上高は765億6100万円と、23年6月期通期の売上高404億3500万円をすでに大きく上回り、更に受注高は684億600万円と同じく前期の通期受注額553億7500万円を超過していると言及。また、完成品を意図的に計上しないといった不正会計への疑義がファンド側から示されたことについては、レーザーテクの販売は検収基準で行っており、一般的な会計基準から、検収前までは製品ではなく仕掛品と認識していると指摘した。そのうえで、仕掛品在庫の販価下落などの影響は、実地棚卸や長期滞留在庫調査といった作業を通じ、適正に在庫評価に反映していると反論した。

■Jフロント <3086>  1,639.5円   +56 円 (+3.5%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸。SMBC日興証券が6日付で投資評価を「2」から「1」へ、目標株価を1800円から1900円へ引き上げたことが材料視された。同証券によると、慎重計画発表で株価が低下し他社比出遅れ中と指摘。免税売り上げ好調で第1四半期は好発進という。免税売り上げの地方店での拡大が加速するとみており、2025年の大阪・関西万博の恩恵にも注目としている。

■住友電気工業 <5802>  2,578円   +64.5 円 (+2.6%)  本日終値
 住友電気工業<5802>が続伸。同社は6日、ドイツ送電事業者のアンプリオンから大型直流XLPEケーブルプロジェクト「Korridor B V49」を受注したほか、アンプリオンの連系線プロジェクト「Rhein Main Link(ライン マイン リンク)」の一部のケーブル供給について優先交渉契約を締結したと発表。この契約に伴い、同国内に製造拠点を確保するため、ドイツ陸上ケーブルメーカーのズートカーベルの株式90%を取得し、10月1日に子会社にする予定。「Korridor B V49」と「Rhein Main Link」(一部)の受注総額は30億ユーロ(約5000億円)を超える大型プロジェクトであり、ともにケーブルはズートカーベルの工場で製造するとしている。

■セガサミー <6460>  2,330円   +58 円 (+2.6%)  本日終値
 セガサミーホールディングス<6460>が後場に強含みで推移。7日、人気モバイルゲーム「アングリーバード」の長編アニメーション映画シリーズ第3作となる「The Angry Birds Movie 3 (原題)」の制作を開始すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価を押し上げたようだ。アングリーバードは全世界において2022年時点で50億ダウンロードを超えるヒットとなったゲーム。映画は過去2作品で全世界興行収入が5億ドルを突破した。

■コーナン商事 <7516>  4,210円   +75 円 (+1.8%)  本日終値
 コーナン商事<7516>が反発。6日に発表した5月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.3%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年より休日は少ない影響があったものの、600店舗達成記念セールの影響もあり、日用消耗品や園芸用品などが売り上げを牽引。また、冷感ウェアや冷房器具などの季節用品、殺虫剤、除草剤、刈払機なども好調に推移した。なお、全店売上高は同10.6%増だった。

■マクドナルド <2702>  6,430円   +100 円 (+1.6%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が3日ぶりに反発した。6日の取引終了後、5月度の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比4.9%増となった。伸び率は4月の6.3%から鈍化したものの、増収基調は維持した。株価は今年1月以来の水準まで調整していたこともあって、業況の安定感を意識した押し目買いが入ったようだ。既存店の客数は同2.3%増、客単価は同2.5%増となり、全店売上高は同6.2%増となった。

■インソース <6200>  924円   +11 円 (+1.2%)  本日終値
 インソース<6200>が5日ぶりに反発。この日の午前中、DX教育事業を行う子会社インソースデジタルアカデミーが、ユアサ商事<8074>が実施する「デジタル人材育成研修」のパートナーに選定されたと発表しており、好材料視された。ユアサ商が目指すデータ装備型商社への変革や、新たなビジネスモデル創出を実現するための「IT人材」「DX人材」「アナリスト人材」の育成を支援するとしている。

株探ニュース

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