日比谷設は大幅高で上場来高値更新、データセンター向け空調設備で活躍見込む◇

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 日比谷総合設備<1982.T>は大幅高、一時200円高の3415円まで駆け上がり上場来高値を更新した。きょうはアドバンテスト<6857.T>、ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>など半導体製造装置の主力株が値を飛ばしているが、これは株価を青空圏で躍進させる米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の影響が大きい。エヌビディアの株高の背景は業績の急拡大に尽きるが、その利益の源泉となっているのがデータセンター向けAI用半導体(GPU)で、圧倒的商品競争力を誇っている。

 半導体設備投資需要が喚起されるなか、先端製品を扱う日本の半導体製造装置関連メーカーの株価も強く刺激されているが、一方で「データセンター建設(増設)で必須となる空調設備に関する工事需要も今後大幅な伸びが期待できる」(ネット証券アナリスト)とする。東京市場ではこれを買いの根拠に日比谷設に継続的な実需買いが観測されている。同社の25年3月期は営業3%増益の59億円を予想しているが上振れの公算があり、投資指標面でもPER16倍にとどまっており依然として割高感に乏しい。株式需給面では買い残が枯れた状態で上値が軽い点も注目されているようだ。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS

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