トヨタが軟調推移、生産中の3車種で安全試験のデータ不備が判明◇

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 トヨタ自動車<7203.T>が軟調推移。同社は3日、2014年以降、生産終了車種を含めて7車種において、国が定めた基準と異なる方法で試験を実施していたことが判明したと発表した。5月31日に国土交通省に報告したという。このうち、「カローラ フィールダー」や「ヤリス クロス」など生産中の3車種では歩行者・乗員保護試験でデータ不備があった。調査結果を踏まえ、生産中の3車種については6月3日より、出荷・販売を停止することを決めたという。業績に及ぼす悪影響を警戒した売りが膨らんだようだ。生産終了車種を含めて対象車両については、「社内での徹底的な検証において法規に定められている性能に問題ないことを確認している」とし、ユーザーに対しては使用を控える必要はないとしている。

 また、国土交通省は3日、型式指定申請における不正行為が自動車メーカー5社から行われていたとの報告があったと発表した。5月末までにトヨタのほか、マツダ<7261.T>とヤマハ発動機<7272.T>、ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>から不正行為があったとの報告を受けたことから、今後立ち入り検査を行い、事実関係の確認を行うとしている。ホンダとマツダは後場に下げに転じ、ヤマハ発も売られ、スズキが上げ幅を縮小した。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS

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