前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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■日本新薬 <4516>  2,874円 (-700円、-19.6%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。日本新薬 <4516> [東証P]がストップ安。27日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルトラルセン」(NS065/NCNP-01)に関し、国際共同第3相試験の解析結果の速報を発表した。主要評価項目において、プラセボ投与群との比較で統計的な有意差が認められなかったとし、失望売りを促したようだ。日本新薬は同日、5カ年の中期経営計画も公表。29年3月期の売上収益を2300億円(25年3月期見通しは1500億円)、営業利益を300億円(同310億円)とする目標を掲げた。

■コーア商HD <9273>  759円 (-126円、-14.2%)

 東証プライムの下落率2位。コーア商事ホールディングス <9273> [東証P]が急反落。27日の取引終了後、217万4000株の公募増資と32万6000株を上限とするオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表しており、株主価値の希薄化などに対する懸念から売られたようだ。発行価格は6月5日から10日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金19億8392万5000円は、連結子会社コーアイセイへの投融資を通じて、プレフィルドシリンジ製剤の量産を行う蔵王第2工場新設に係る設備投資資金の一部に充てる予定としている。

■エクセディ <7278>  2,588円 (-275円、-9.6%)

 東証プライムの下落率3位。エクセディ <7278> [東証P]が5日ぶり急反落。27日の取引終了後、アイシン <7259> [東証P]がエクセディとの資本関係を解消すると発表した。これに伴い、アイシンがグループで保有するエクセディ株を売り出す。エクセディは自社株買いを発表したものの、取得株式数の上限よりも売り出し株数が多く、短期的な需給悪化を警戒した売りが出たようだ。売り出し株数は1411万3400株で、需要状況に応じて上限211万7000株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は6月3日から5日までのいずれかの日に決める。エクセディは取得総数800万株(自己株式を除く発行済み株式総数の17.03%)、取得総額150億円を上限とする自社株買いを5月29日から2025年5月28日の間に実施する。また、連結子会社のエクセディアメリカに関し、共同出資者であるアイシンのグループ会社の保有分を取得し、完全子会社化する。両社が持続的な成長を遂げるには、資本関係の解消によりそれぞれの戦略を推進することが企業価値を最大化するうえで最善だとアイシンは判断した。

■DyDo <2590>  2,566円 (-125円、-4.7%)

 東証プライムの下落率9位。ダイドーグループホールディングス <2590> [東証P]が3日ぶり大幅反落。同社は27日取引終了後、25年1月期第1四半期(1月21日-4月20日)の連結決算を発表。営業損益が6億1100万円の赤字(前年同期は5億3900万円の赤字)となったことがネガティブ視されたようだ。国内のサプリメント通販事業で広告宣伝費が増加したことなどが影響した。一方、ポーランド子会社が連結対象となった効果やトルコ飲料事業が伸長したことを背景に、売上高は前年同期比12.9%増の531億6400万円となった。なお、通期業績予想については引き続き未定としている。

■ウェルスナビ <7342>  1,170円 (-49円、-4.0%)

 ウェルスナビ <7342> [東証G]が大幅安で7日続落。今月15日に発表した1-3月期単独決算は売上高が24億7800万円(前年同期比40.1%増)、最終損益が1億2000万円の赤字(前年同期2500万円の赤字)だった。簿価の預かり資産が順調に積み上がったことに加え、株式市場の上昇や円安により時価の預かり資産が大きく増加したことで着実な成長を遂げた。大幅増収により営業損益ベースでは黒字を確保した。一方、2月に発表した三菱UFJ銀行との資本・業務提携に伴い、株式交付費を営業外費用として計上したことが響いて最終損益は赤字となった。これを嫌気した売りが続いた。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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