ハーモニック、前期経常を一転黒字に上方修正

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決算

 ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [東証S] が5月7日大引け後(15:30)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の2億円の赤字→5億円の黒字(前の期は107億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の8億円の赤字→248億円の赤字(前の期は75.9億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の13.6億円の赤字→6.6億円の赤字(前年同期は58.3億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 通期連結業績予想は、主に連結売上高が前回予想を上回る見込みであることから、連結営業利益、連結経常利益も前回予想を上回り、黒字を確保できる見込みとなりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、主にドイツ連結子会社Harmonic Drive SEの子会社化に伴い発生した無形固定資産(のれん、顧客関係資産、技術資産)の一部を減損損失計上(281億59百万円)する見込みとなったことに伴い、下方修正するものです。なお、当該減損損失の計上に伴い、繰延税金負債を一部取り崩すことから、本件が「親会社株主に帰属する当期純利益」に与える影響は242億20百万円となる見込みです。通期個別業績予想は、売上高は前回予想を上回る見込みでありますが、棚卸資産に係る引当金の計上などにより売上原価も増加する見通しであることから、営業利益、経常利益の予想値に変更はありません。当期純利益は、連結においてHarmonic Drive SEに係る無形固定資産の減損損失を計上する見込みとなったことに伴い、当社の連結子会社であり、Harmonic Drive SEの株式を保有する合同会社エイチ・ディ・マネジメントの財政状態の悪化が見込まれるため、2024年3月期の個別決算において、関係会社出資金評価損205億13百万円を特別損失として計上する見込みであることから、下方修正するものです。<業績等の予想に関する注意事項>本資料に記載されている業績等の予想に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。

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