株価指数先物【引け後】 終盤にかけてショートカバーの動きが強まる

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先物

大阪6月限
日経225先物 40550 +320 (+0.79%)
TOPIX先物 2774.0 +24.5 (+0.89%)

 日経225先物(6月限)は前日比320円高の4万0550円で取引を終了。寄り付きは4万0350円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(4万0360円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後に付けた4万0320円を安値にロング優勢の流れとなり、ほどなくして4万0400円を回復。前場中盤にかけて4万0320円まで軟化したものの、同水準での底堅さが意識されるなか、前場終盤にかけてリバウンド基調が強まり、前引け直後には4万0500円まで買われた。

 ランチタイムでは利食い優勢となり、後場の取引開始直後には4万0300円と前場に付けた安値を下回る場面も見られた。しかし、終盤にかけてショートカバーが強まると、4万0570円まで上げ幅を広げ、4万0550円と高値圏で引けた。

 日経225先物は、前場中盤まではオプション権利行使価格の4万0250円から4万0375円辺りの狭いレンジ推移となった。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が強含むなか、前場中盤辺りから日経平均型のインデックス買いが入ったようだ。

 また、大引け基準で日経平均株価の構成銘柄に組み入れられるディスコ <6146> [東証P]が3%を超える上昇となった。引けの需給を先取りする流れとなったが、同時に他の構成銘柄への売りに対する警戒感も織り込まれる格好となったようであり、引けにかけてショートカバーに向かわせたようである。

 上向きのボリンジャーバンド+1σを上回って推移し、前場の時点で前日の下落分を埋めてきたことも、ショートカバーを誘い込む動きにつながったと考えられる。+1σと+2σによるレンジでの推移が続くなか、オプション権利行使価格の4万0375円から+2σが位置する4万1000円とのレンジが意識されそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.61倍(前日は14.63倍)と小幅に低下した。25日移動平均線に上値を抑えられる状況が続くなか、一時14.55倍まで下げる場面も見られた。ただし、-1σ水準が支持線として機能しており、後場のリバウンド局面で下落幅を縮める形となった。期末の需給要因が通過し、名実ともに新年度入りとなることから、新規資金流入への思惑なども高まりやすく、来週以降はNTロングに振れる場面がありそうだ。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万6781枚、ソシエテジェネラル証券が1万0277枚、サスケハナ・ホンコンが3852枚、SBI証券が3099枚、バークレイズ証券が3062枚、日産証券が2889枚、JPモルガン証券が2606枚、モルガンMUFG証券が2376枚、野村証券が1779枚、ゴールドマン証券が1096枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万4013枚、ソシエテジェネラル証券が1万6829枚、JPモルガン証券が9137枚、バークレイズ証券が7195枚、モルガンMUFG証券が5540枚、ゴールドマン証券が4835枚、サスケハナ・ホンコンが2694枚、ビーオブエー証券が2388枚、野村証券が2208枚、BNPパリバ証券が2120枚だった。





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