来週の株式相場に向けて=「米中間選挙」に視線集中、AI投資巡り知事選も目離せず

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 30日の日経平均株価は前日比1369円安と4日振りに大幅反落。前日の米市場ではアマゾン<AMZN>とインテル<INTC>の決算が市場予想を下回り、時間外取引で両社の株価は急落。これを受け、インテルを主要顧客とするイビデン<4062.T>がストップ安となるなどAI・半導体関連株が売られた。

 ただ、東証プライム市場の約半数の銘柄は上昇しており、ファーストリテイリング<9983.T>やコナミグループ<9766.T>など消費関連やゲーム株などは買われている。足もとでは、非AI関連への物色シフトも進むなど物色の選択は進んでいる格好だ。

 来週は決算関連では、2日の米アップル<AAPL>や5日のトヨタ自動車<7203.T>、経済指標では6日の米10月雇用統計など注目材料は目白押しだ。しかし、何と言っても最大の焦点は3日の「米中間選挙」だ。東京市場は3日が「文化の日」の祝日だが、休場明けの4日は米中間選挙の結果発表を横目に一喜一憂する展開となりそうだ。その大勢は4日午後にも判明するとみられている。

 市場では、民主党が優勢との見方が多い。下院は民主党が過半数を確保すると予想されており、注目ポイントは上院も民主党が制する「ブルーウェーブ」が巻き起こるか、どうかだ。株式市場にとっては「最も好ましいのは民主党が下院のみで勝利するケースだ」(アナリスト)との声が多い。トランプ政権の歳出拡大などに歯止めがかかり、中東への軍事関与の一段の強化は難しくなり、原油価格の上昇も抑えられるという見方だ。

 一方、足もとで確率が高まっているのが、民主党が上下両院を掌握するケースだ。この場合、財政赤字拡大への懸念は和らぐが、AI・データセンター投資の規制強化への警戒感が高まりやすいことが懸念視されている。もっとも、AI規制強化は民主党が大勝し、急進左派が躍進するかどうかにもよるだろう。現状では、可能性が低いが共和党が両院の掌握を維持した場合、AI・データセンターへの投資促進はプラス要因だが、減税などによる金利上昇懸念は残るとみられている。

 更に、同日に行われる「州知事選の結果からも目は離せない」(市場関係者)と言われている。データセンター建設の許認可を行うのは地方政府だからだ。とりわけデータセンター建設に絡み高い関心を集めているのが、テキサス、ジョージア、オハイオの州知事選だという。

 加えて、トランプ米大統領は中間選挙後にイランへの再攻撃を行う可能性も伝わっているほか、共和党が敗北した場合、トランプ氏が結果を受け入れるのかも不透明要因だ。いずれにせよ、米中間選挙が相場を大きく揺さぶることは確かだろう。 

 上記以外のスケジュールでは、海外では2日に米10月ISM製造業景況指数、3日に米9月JOLTS求人件数、4日に米10月ADP雇用統計、米10月ISM非製造業景況指数、6日に米11月ミシガン大学消費者マインド指数が発表される。2日にパランティア・テクノロジーズ、3日にアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、4日にアーム・ホールディングス<ARM>、マクドナルド<MCD>、ウーバー・テクノロジーズ<UBER>が決算を発表する。

 国内では、5日に10年債入札、6日に9月毎月勤労統計調査が発表される。2日に京セラ<6971.T>、住友商事<8053.T>、4日に三菱商事<8058.T>、IHI<7013.T>、5日に任天堂<7974.T>、日本郵船<9101.T>、6日に三菱重工業<7011.T>、三井不動産<8801.T>などが決算発表を予定している。2日にMabGenesis<653A.T>、4日にAllganize Holdings<656A.T>、6日にestie<658A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは、6万1800~6万4800円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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