富田隆弥の【CHART CLUB】 強まる需給悪化の懸念、流れに従う

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コラム

「強まる需給悪化の懸念、流れに従う」

◆10月22日の日経平均株価は1713円安と急落し、安値引けで取引を終えた。週明けからの続落により、20日にサイコロジカルラインは3勝9敗(25%)を記録。7月29日安値から引く支持線やボリンジャーバンド-1σに支えられて翌21日は反発したものの、22日の下げでこれらの節目を割り込んでしまった。

◆信用取引の買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)が6兆6640億円(10月16日申し込み時点)と依然高水準で推移するなか、評価損益率はマイナス10.41%に悪化している。7月17日時点のマイナス10.45%以来の水準だが、その時の日経平均株価は7月29日安値の6万0448円まで下げが続いた。

◆評価損益率のマイナス拡大は需給悪化を示すもので、6月まで人気化したAI(人工知能)・半導体関連株でそれが深刻になっていることが推測される。相場の下落が強まると、幅広い銘柄に採算悪化が波及し、見切り売りが一段と出やすくなる。

◆TOPIX(東証株価指数)は10月15日に窓を空けて急落し、収束に向かう25日・75日移動平均線を割り込んだ。その後も両線を上回ることができず、日足チャートは保ち合いからの下放れを示唆する。TOPIXの軟調は多くの個別株の採算悪化を物語るだけに、しばらくは慎重な姿勢で相場に臨むことが必要だろう。

◆来週から決算発表シーズンに突入する。中東情勢が混迷を深める中、27~28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、29~30日には日銀金融政策決定会合が開催される。これらをカタリスト(変動のきっかけ)に相場は反発する可能性もあるが、上方に控える25日線と75日線を奪回するまでは安心できない。チャート分析では「需給が最大の材料」であり、材料はあとからついてくる。これまで繰り返し述べてきたように、相場は「流れに従う」のが基本となる。

(10月22日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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