株価指数先物【寄り前】 オプション権利行使価格の6万5000円水準で強弱感が対立

投稿:

先物

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 65210 +810 (+1.25%)
TOPIX先物 4070.5 +45.5 (+1.13%)
シカゴ日経平均先物 64940 +540
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場はNYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。スリーエムが同日朝に発表した2026年7~9月期で1株利益が予想を上回り、通期の見通しを引き上げたことが好感されて大幅高となり、指数を押し上げる一因となった。AI(人工知能)関連銘柄の一部に下値を拾う動きがみられたほか、ユナイテッドヘルス・グループやアムジェン、メルクといったヘルスケア関連株に買いが入った。

 NYダウ構成銘柄ではスリーエム、アムジェン、メルク、ユナイテッドヘルス・グループのほか、トラベラーズ、IBMが買われた。半面、アルファベット、アップル、ウォルマート、ボーイング、マイクロソフトが軟調。NYダウ構成銘柄ではないが、マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、サンディスクなどが弱く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は下落した。

 シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は、大阪比540円高の6万4940円だった。20日取引終了後の日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比310円安の6万4090円で始まった。6万3850円まで売られた後は6万3900円~6万4250円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にロングが強まりレンジを上抜け、上げ幅を広げた。買い一巡後は6万4900円~6万5100円辺りで推移し、引け間際のロングにより日中比810円高の6万5210円と、ナイトセッションの高値で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ日経平均先物の清算値にサヤ寄せする形で買いが先行しそうだ。ナイトセッションの開始直後に6万3850円まで売られたものの、その後はボリンジャーバンドの-1σ(6万4180円)を上回って推移しており、同バンドと中心値の25日移動平均線(6万6500円)とのレンジが意識されやすいだろう。

 ただ、米国では半導体やAI関連株の一角に買い戻しが入ったものの、ナスダック指数やSOX指数は下落している。東京市場でも指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]、キオクシアホールディングス<285A>[東証P]などのリバウンドが限られるようだと、先物市場で売り仕掛け的なショートを誘う流れが警戒される。

 また、前日の韓国市場では、データセンター・AIクラウド事業を手掛けるエリスがKOSDAQ市場に新規上場し、上場初日に株価が一時32%下落した。AI投資の収益化を巡る懸念が強まるなかで、同社株が反発をみせるかが注目されそうだ。そのため、日中は同社株のほか、韓国KOSPI指数の動きに振らされる可能性もあるだろう。

 日経225先物はオプション権利行使価格の6万5000円水準での攻防になりそうだが、同水準が支持線として機能するようだと、レンジ上限の25日線をターゲットとしたロング対応が意識されよう。一方で、上値を抑えられる局面では-1σを狙ったショートが強まりそうである。週足では-1σ(6万4280円)と13週線(6万6050円)とのゾーンとなるため、まずは6万5000円近辺での底堅さを見極めたい。

 20日の米VIX指数は17.31(19日は18.44)に低下した。一時19.13まで切り上がる場面もみられたが、その後の下げで200日線(18.20)を下回って終えているため、投資家の過度なリスク回避姿勢は和らぐ形になろう。

 20日のNT倍率は先物中心限月で16.00倍(19日は15.94倍)に上昇。16.00倍で始まった後に、一時15.87倍まで下げる場面もみられたが、-1σ(15.86倍)が支持線として機能したほか、その下に位置する200日線(15.82倍)も下値支持として意識されていたようだ。半導体やAI関連株次第ではあるが、米国同様、ヘルスケア株に資金が向かうようだと、NTショートに振れやすくなりそうだ。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。