利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 40社選出 <成長株特集>
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本特集では、7月下旬から8月中旬までの決算発表集中期間に配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。 今回は「第1弾」(10月1日)、「第2弾」(10月4日)に続き、1日時点で時価総額600億円以上2000億円未満の銘柄の中から、26年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。 下表では、本決算月にかかわらず、26年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している40社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。 上振れ率トップとなったのは、アニコム ホールディングス <8715> [東証P]。26年4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比3.7倍の35.3億円と、8四半期ぶりに過去最高益を更新した。堅調なペット飼育需要が継続する中、主力のペット保険で新規契約獲得と保有契約件数がともに伸長した。アクサダイレクトからの契約移管コストの剥落に加え、保有株式の売却によって資産運用収益が拡大したことも利益を押し上げた。27年3月期の同利益は前期比41.1%増の50億円と2期ぶりに最高益を更新する見通しだ。 2位のアルコニックス <3036> [東証P]は、4-6月期(第1四半期)の経常利益が前年同期比3.5倍の71.4億円に急拡大し、16四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。非鉄金属相場の高止まりが継続したことに加え、中国の輸出規制や中東情勢の影響によるレアメタルやアルミの供給懸念から、リサイクル材を中心に需要家の在庫確保の動きが強まったことが追い風となった。また、製造部門では データセンター需要の拡大を背景に、 半導体用メッキ材料やチップマウンター部品の販売が大きく伸びた。業績好調に伴い、27年3月期の同利益を従来の100億円→140億円に大幅上方修正。5期ぶりに最高益を更新する見通しを示すとともに配当も増額修正し、株価は8月14日に上場来高値3785円まで駆け上がった。 3位の第一工業製薬 <4461> [東証P]は4-6月期(第1四半期)の経常利益が前年同期比3.1倍の52.2億円に拡大し、4四半期連続の最高益更新を果たした。ハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料やリチウムイオン電池用途の負極用水系複合接着剤などの高付加価値品が大きく伸びたほか、価格改定の浸透や中東情勢を背景とした一時的な需要増加も大幅増益につながった。好調な業績を踏まえ、27年3月期の同利益を従来予想の110億円→126億円に上方修正し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。株価は8月中旬の調整局面から大きく切り返し、約36年7ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。 4位には合成樹脂フィルム大手の大倉工業 <4221> [東証P]がリスト入りした。4-6月期(第2四半期)は、1月に買収したフィルム加工会社のフジコーの業績上積みに加え、価格改定や生産性向上によるコスト削減が寄与し、経常利益は32.3億円と、過去最高だった直前の1-3月期実績を45.9%上回って着地。併せて、最高益予想だった26年12月期の同利益見通しと配当予想を増額修正したことも好感され、株価は8月18日に5810円と約36年ぶりの高値をつける場面があった。 続く5位に入ったやまびこ <6250> [東証P]の4-6月期(第2四半期)は、北米でホームセンター向けを中心に小型屋外作業機械の販売が好調だったほか、大手レンタル会社向けに発電機が大きく伸びた。また、米国関税の還付による原価率の改善や円安効果も寄与し、経常利益は前年同期比69.3%増の98.8億円と9四半期ぶりに過去最高益を更新した。業績好調に伴い、26年12月期の同利益を従来予想の200億円→230億円に上方修正し、2期ぶりに最高益となる見通しを示した。株価は9月7日に上場来高値4610円まで上値を伸ばしている。 選出リストには、アルコニクスや一工薬をはじめ、 AIやデータセンター投資の拡大が追い風となる企業が目立つ。半導体検査用ソケット大手の山一電機 <6941> [東証P]、アルミ電解コンデンサー用セパレーターで世界首位のニッポン高度紙工業 <3891> [東証S]、半導体検査用プローブカード大手の日本電子材料 <6855> [東証S]、AIデータセンター運営を主軸とするデータセクション <3905> [東証G]などが上位に入った。 また、エレクトロニクス商社ではレスター <3156> [東証P]、リョーサン菱洋ホールディングス <167A> [東証P]、ダイトロン <7609> [東証P]の3社がリスト入りした。なかでもレスターは直近でも買いが継続し、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。4-6月期(第1四半期)は、主力のデバイス事業で生成AI用などデータセンター向けの旺盛な需要を捉えたほか、半導体製造装置など産業機器向けの需要回復や車載向け新規プロジェクトが寄与し、経常利益は84.6億円(前年同期比17.3倍)と2四半期連続で過去最高益を更新した。一部商材の需給逼迫に伴う市場価格の上昇や円安による採算向上も利益を押し上げた。業績好調に伴い、27年3月期の同利益を従来予想の145億円→210億円に大幅上方修正し、2期連続の最高益見通しをさらに引き上げた。 そのほか、藤倉コンポジット <5121> [東証P]、プロクレアホールディングス <7384> [東証P]、東計電算 <4746> [東証S]も頑強な値動きを続けており、10月に上場来高値を更新している。 ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想 コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER <8715> アニコムHD 118 3530 1620 1.2 5000 4941 22.8 <3036> アルコニクス 68.0 7143 4251 27.2 14000 11009 10.3 <4461> 一工薬 51.7 5228 3447 21.5 12600 10372 21.9 <4221> 大倉工 45.9 3232 2215 35.3 8700 6428 10.7 <6250> やまびこ 45.6 9888 6792 10.1 23000 20899 10.6 <7456> 松田産業 41.2 10938 7745 25.7 29600 23549 8.0 <6941> 山一電機 37.3 6161 4487 22.9 14900 12126 17.4 <8551> 北日銀 35.0 2634 1951 4.1 6600 6343 15.3 <3891> 高度紙 34.0 1826 1363 41.8 6000 4232 18.3 <6855> 電子材料 30.6 3192 2445 29.6 9300 7177 18.7 <4180> Appier 30.5 1356 1039 61.5 4319 2674 32.8 * <9619> イチネンHD 23.0 4281 3481 3.1 11342 10998 5.2 <3905> データセク 22.5 5011 4091 246 12542 3627 7.3 <3964> オークネット 22.0 3932 3222 26.0 12000 9521 15.5 <3156> レスター 21.1 8468 6993 52.6 21000 13762 13.0 <6627> テラプローブ 20.5 3925 3258 84.0 16100 8750 20.3 <7476> アズワン 18.2 4142 3505 0.9 13350 13228 19.0 <4220> リケンテクノ 17.8 4272 3628 23.0 14500 11786 11.2 <167A> リョー菱HD 17.4 3665 3123 23.2 11000 8930 17.3 <9889> JBCCHD 16.6 2201 1888 18.4 8845 7469 18.4 <7995> バルカー 16.2 2978 2562 19.6 10800 9029 14.6 <5186> ニッタ 15.7 4979 4304 21.5 18000 14810 12.7 <7979> 松風 14.5 2074 1812 0.5 5890 5859 16.9 <3034> クオールHD 14.2 6159 5392 10.9 16500 14879 11.3 <9757> 船井総研HD 13.2 2766 2444 2.9 9100 8841 16.6 <6866> HIOKI 12.2 2926 2608 19.5 9840 8236 19.8 <4619> 日特塗 11.9 2335 2087 7.6 7350 6834 10.3 <4022> ラサ工 10.5 1863 1686 1.8 6300 6191 18.4 <6016> ジャパンエン 9.1 2065 1892 7.1 6890 6433 19.6 <4828> ビーエンジ 8.8 1921 1766 7.2 6900 6435 17.4 <7942> JSP 8.7 3575 3290 1.7 10200 10033 10.2 <5121> 藤コンポ 7.9 1795 1663 6.9 5500 5144 14.6 <7384> プロクレHD 7.1 4237 3955 72.3 11300 6557 22.2 <4746> 東計電算 6.5 2130 2000 7.9 7879 7299 17.0 <2492> インフォMT 6.3 1045 983 70.5 4835 2836 61.5 <6524> 湖北工業 6.0 1824 1720 41.8 6888 4856 32.4 <9037> ハマキョウ 6.0 4861 4588 7.0 17200 16080 12.3 <4970> 東洋合成 5.5 1886 1788 7.4 5500 5122 22.2 <7609> ダイトロン 5.4 2667 2531 27.9 9150 7156 14.9 <6036> KeePer 5.2 2639 2509 26.4 9012 7131 16.2 ※2025年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。 ※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。 株探ニュース