【植木靖男の相場展望】 ─史上最高値突破を狙う時機か?!
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「史上最高値突破を狙う時機か?!」 ●重要局面を迎える10月相場 日経平均株価は9月30日に1272円高、10月1日に2203円高と急伸した。8月14日の戻り高値6万9608円に肉薄し、6月22日の史上最高値7万2831円突破への期待を膨らます勢いとなった。TOPIX(東証株価指数)も、この騰勢には及ばないものの日経平均株価を後追いする強気の展開だ。両指数がともに上昇する、鮮烈な強気局面は久しぶりかもしれない。 背景には、6月半ばまで上昇相場の主役であったAI(人工知能)・半導体関連株などの失地挽回の動きがある。特徴的なのは世界的な金利上昇、原油高によるインフレ懸念という逆風の中での上昇であることだ。これは、こうした懸念材料をここ数カ月の調整で株価が織り込んだことを意味する。季節的に急落に見舞われやすい9月相場を乗り切った意味は大きい。 続く10月相場はどうみればよいのか。これまでの上昇の勢いからすれば、まずは8月高値6万9608円の突破に成功すれば、いよいよ6月の史上最高値トライの展開がみえてくる。逆にここで歩みを止めれば再び調整局面、最悪のケースでは大天井打ちというシナリオすら想定せざるを得ないかもしれない。いずれにしても、10月相場は重要な局面を迎えることになりそうだ。 仮に史上最高値を突破すれば、高市早苗首相が推進する「責任ある積極財政」が成功することを、株価は示唆していると捉えることもできよう。リフレ政策による経済成長に裏打ちされた強気相場が繰り広げられるのであれば、強気論者が期待する日経平均株価8万円、あるいはそれ以上の水準も可能となる。ただ、こうした大きな転換点はもう少し先、来年2~4月頃とも考えられる。それまでは「責任ある積極財政」の是非を巡って、政財界・メディアなどで議論が積み重ねられていくことになろう。 ところで、株価が大きく上向くには多くの資金が必要だ。もちろん、個人の保有金融資産の株式市場へのシフトは必要だが、やはり気になるのは米国に向かった1000兆円以上に及ぶ投資資金がわが国に戻ってくるかどうかだ。それが実現すれば、日経平均株価の上値目標は8万円どころではないのかもしれない。 さて、当面の株価は8月高値を巡る攻防の帰結次第で、重要な転機を迎える可能性があることは述べた。売り方、買い方ともに目を離せない時期となるが、過去2年は2024年10月が1161円高、2025年10月が7478円高と株価が跳ねている。期待したい。 ●“統合”が新たなカタリストとなる地銀株 一方、物価高と円高の影響を受けて、物色動向が時に大きく変化する可能性があることも頭に入れておきたい。以上を踏まえて、今回も短期的にみた銘柄を中心に考えてみたい。 まずはMonotaRO <3064> [東証P]だ。2026年12月期は最高益を更新する予想だ。また、災害関連でもある。INPEX <1605> [東証P]も面白そうだ。いうまでもなく原油市況次第だが、高騰再燃の気配がみえれば、投機色の強い銘柄だけに上げ足は速そうだ。 失地挽回組からは三菱重工業 <7011> [東証P]に注目したい。防衛関連は国の安全保障を担う中核の存在だ。業績も悪くない。押し目があれば拾っておきたい銘柄でもある。 今週末、主力株からアドバンテスト <6857> [東証P]が新高値に躍り出た。また、 地銀株が“統合”という新たな材料で浮上した。目が離せない材料だ。注目したい。 2026年10月2日 記 (次回は10月17日に更新予定) 株探ニュース