利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 40社選出 <成長株特集>
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本特集では、7月下旬から8月中旬までの決算発表集中期間に配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。 今回は総集編 第1弾として、時価総額7500億円以上の銘柄を対象に、26年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。 下表では、本決算月にかかわらず、26年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している40社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。 上振れ率トップとなったのは、インフロニア・ホールディングス <5076> [東証P]。26年4-6月期(第1四半期)の税引き前利益は1111億円と従来の過去最高益を2.7倍上回って着地した。昨年12月に完全子会社化した三井住友建設の業績上積みや建築事業における好採算工事の完成に加え、投資先の東芝が保有するキオクシアホールディングス <285A> 株の評価益975億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。併せて、水道設備大手である水ingの新規連結も織り込み、減益予想だった27年3月期の同利益を従来予想の854億円→1224億円に大幅上方修正し、3期連続で最高益を更新する見通しだ。配当予想も100円→132円に引き上げている。 2位にリスト入りしたフジクラ <5803> [東証P]の4-6月期(第1四半期)は、 データセンター向け投資の拡大を背景に、光コンポーネント製品や光ケーブルの需要が引き続き旺盛だった。加えて、値上げや品種構成の良化、円安効果も寄与し、経常利益は前年同期比2.7倍の1114億円に急拡大した。好調な業績を踏まえ、27年3月期の同利益を従来予想の3160億円→4530億円に大幅上方修正し、従来の5期連続での最高益予想をさらに上乗せした。 3位のブラザー工業 <6448> [東証P]は、4-6月期(第1四半期)の税引き前利益が前年同期比3.4倍の567億円と22四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。主力のプリンターで消耗品の販売好調や値上げが寄与したほか、産業機器では中国やアジアの設備投資需要を取り込んだ。さらに、MUTOHホールディングスの買収効果に加え、円安によるプラス影響や米国追加関税の還付も利益を後押しした。併せて、5期ぶり最高益予想だった27年3月期の同利益を945億円(前期比15.3%増)に上方修正したことが評価され、株価は9月1日に上場来高値5061円まで上値を伸ばしている。 4位のめぶきフィナンシャルグループ <7167> [東証P]は、4-6月期(第1四半期)の経常利益が前年同期比57.3%増の498億円と4四半期ぶりに過去最高益を更新した。国内金利の上昇を追い風に預貸金利息差が拡大したほか、有価証券のポートフォリオ入れ替えに伴う利回り上昇や株式等売却益の大幅な増加が利益を押し上げた。併せて、最高益予想だった27年3月期の同利益を上乗せするとともに配当予想も引き上げたことが好感され、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。 選出リストには、めぶきFGを筆頭に、ほくほくフィナンシャルグループ <8377> [東証P]、第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]、八十二長野銀行 <8359> [東証P]、七十七銀行 <8341> [東証P]、しずおかフィナンシャルグループ <5831> [東証P]、山口フィナンシャルグループ <8418> [東証P]など、金利上昇が追い風となる 銀行が多くリスト入りした。 12位のアドバンテスト <6857> [東証P]は、4-6月期(第1四半期)の税引き前利益が前年同期比92.9%増の2340億円と2四半期連続で過去最高益を達成した。 AI関連半導体の生産増加や複雑化を背景に試験装置需要が拡大し、特に推論用AI半導体向けの引き合いが強まる中、半導体向け検査装置の販売が大きく伸びた。併せて、27年3月期の同利益を従来の6290億円→8910億円に上方修正し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。好決算を受けて株価は8月14日に上場来高値3万8730円まで上昇する場面があった。 そのほか、半導体薄膜材料に強みを持つJX金属 <5016> [東証P]、電子部品実装ロボットメーカーのFUJI <6134> [東証P]、半導体製造装置向けのセラミックス製品を手掛けるNGK <5333> [東証P]、半導体関連部品であるICパッケージ基板を主力とするイビデン <4062> [東証P]も世界的なAI開発競争やデータセンター投資の拡大が追い風となった。また、ニッパツ <5991> [東証P]とTDK <6762> [東証P]はHDD用サスペンションなどの販売を大きく伸ばした。 銀行と半導体以外では、22位のカプコン <9697> [東証P]が好調な業績を背景に、株価は年初来高値圏で頑強な動きをみせている。4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比81.1%増の414億円と5四半期ぶりに過去最高益を更新した。デジタルコンテンツ事業で新作ゲームソフト「プラグマタ」が販売本数250万本を突破するヒットとなったほか、「バイオハザード」シリーズなどのリピートタイトルも大きく伸びた。第1四半期実績だけで、通期計画の830億円に対する進捗率は49.9%と高水準で、業績上振れが期待される。 ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想 コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER <5076> インフロニア 169 111195 41391 14.1 122400 107245 8.4 * <5803> フジクラ 91.0 111456 58356 127 453000 199481 27.3 <6448> ブラザー 87.0 56773 30368 9.3 94500 86429 14.8 * <7167> めぶきFG 57.3 49858 31690 32.7 153500 115668 15.1 <5016> JX金属 50.3 79644 52999 30.7 221000 169082 22.8 * <8377> ほくほくFG 44.7 32001 22117 10.2 89000 80757 16.9 <7327> 第四北越FG 44.2 25237 17506 27.6 78000 61115 13.7 <8359> 八十二長野 43.2 36681 25617 30.0 106000 81533 17.5 <6134> FUJI 41.7 15883 11212 95.3 61100 31291 16.0 <8341> 七十七 41.0 31789 22552 14.1 89500 78469 14.9 <4503> アステラス 39.2 186514 133957 2.2 385000 376587 13.8 * <6857> アドテスト 35.8 234082 172371 72.4 891000 516720 41.1 * <5831> しずおかFG 32.2 46968 35532 28.2 167000 130298 16.4 <6326> クボタ 31.1 144973 110608 21.8 417000 342289 10.6 * <4091> 日本酸素HD 26.9 59367 46771 8.0 191000 176786 17.9 * <8697> 日本取引所 25.0 44062 35240 33.9 156500 116918 22.6 * <5333> NGK 24.7 33724 27054 10.3 105000 95202 19.1 <8418> 山口FG 24.6 20014 16069 28.7 67500 52436 15.7 <7013> IHI 23.2 81962 66516 29.4 240000 185490 16.7 * <8050> セイコーG 23.0 16491 13405 25.3 41500 33119 30.8 <7182> ゆうちょ銀 22.1 253528 207616 25.8 955000 759150 18.6 <9697> カプコン 21.1 41452 34218 12.0 83000 74134 31.4 <4021> 日産化 19.0 23644 19867 4.4 68800 65897 21.9 <4684> オービック 17.7 32049 27238 9.3 114500 104779 26.2 <2502> アサヒ 17.2 108853 92852 2.6 274000 266990 12.0 * <9766> コナミG 16.7 46453 39804 1.7 143000 140667 29.7 * <3407> 旭化成 15.9 85330 73621 7.4 247500 230419 13.7 <9962> ミスミG 13.7 17830 15681 28.2 67300 52500 23.2 <7011> 三菱重 13.4 176426 155541 11.7 530000 474694 34.0 * <8354> ふくおかFG 11.7 41518 37153 24.0 149500 120610 14.7 <1803> 清水建 9.0 55677 51079 31.6 183500 139464 8.6 <4062> イビデン 8.6 27466 25299 66.7 127000 76176 80.7 <4612> 日本ペHD 8.6 76385 70365 5.8 265000 250565 14.5 * <3064> モノタロウ 8.2 14094 13031 14.6 52789 46057 26.6 <4768> 大塚商会 8.0 30512 28247 5.0 96100 91525 21.5 <5838> 楽天銀 7.9 30209 27985 22.0 125780 103091 12.6 <8331> 千葉銀 6.9 41814 39101 11.2 154300 138815 18.2 <5991> ニッパツ 6.5 20644 19389 10.4 64000 57960 15.7 <2801> キッコマン 6.0 26166 24675 0.4 84400 84069 25.1 * <6762> TDK 5.2 94500 89847 8.4 300000 276810 27.0 * ※2025年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。 ※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。 株探ニュース