2026年【後半戦】急騰材料株 ベスト50 <連休特別企画>
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今年前半の東京市場を主導したAI(人工知能)・ 半導体関連への一極集中相場が一巡し、7月以降の株式市場は物色対象に大きな変化が生じている。日米の金融政策や政治イベントをにらみながら、内需株や新たな国策テーマなど、幅広いセクターへ投資資金が向かう相場の転換期を迎えた。 そこで今回は、7月以降に株価が大きく上昇した銘柄を「急騰材料株」としてランキングし、その躍進の背景を探った。下表では、9月18日終値の6月30日終値に対する上昇率が大きい順にベスト50を並べ、その主因を記した。 ●自動運転・フィジカルAIの次世代技術が脚光 ランキングの首位に輝いたのは、先進運転システムなど画像認識ソフトを開発するフィーチャ <4052> [東証G]だ。8月5日に発表した中国子会社の解散に伴う単独決算への移行と業績予想の上方修正が好感され、翌日にはストップ高を演じるなど買いが殺到。その後は 自動運転車関連としての側面が買いを後押しした。8月27日、トヨタ自動車 <7203> [東証P]が乗用車で2028年から自動運転システムを搭載する方針を示したことが関連銘柄への刺激となり、自動運転の実証実験で豊富な実績を持つアイサンテクノロジー <4667> [東証S](36位)、高精度3次元地図を手掛けるダイナミックマッププラットフォーム <336A> [東証G](37位)などが連鎖的に急騰した。画像処理ソフト開発のモルフォ <3653> [東証G](23位)は、9月2日に自動車部品メーカーAstemoとSDV(ソフトウェア定義車両)関連の共同開発を発表したことも買いに拍車を掛けた。 この自動運転とともに、今年後半の有力テーマとして人気を集めているのがAIとロボティクスの融合「フィジカルAI」だ。現実世界の機器や産業現場でAIを活用する動きが本格化するなか、米エヌビディアの認定パートナーであるジーデップ・アドバンス <5885> [東証S]と、フィジカルAI分野で戦略的協業を発表したシリコンスタジオ <3907> [東証S]が10位に入った。さらに、フィジカルAIの安全・安心保証技術の研究開発を進めるヴィッツ <4440> [東証S](12位)、フィジカルAIの産業実装を支援するJDSC <4418> [東証G](26位)、製造現場向けフィジカルAIの実装・ロボット導入支援サービスを開始したブレインズテクノロジー <4075> [東証G](27位)、エヌビディアとの協業で倉庫自動化システムの高度化を推進するYE DIGITAL <2354> [東証S](33位)なども脚光を浴びた。 地政学リスクの高まりを背景に防衛関連としても注目されるドローン領域では、国産迎撃ドローンの量産移行が伝わったテラドローン <278A> [東証G]が3位にランクイン。株価は9月7日に2万3400円まで上昇し、昨年末比11.2倍の上場来高値をつけてテンバガーを達成した。また、産業用ドローンメーカーとの連携を強める豊和工業 <6203> [東証S](38位)も足もとで急動意している。 ●SaaS関連が復調、好決算や積極還元も高評価 テーマ物色と並び、米アンソロピックの新型AIエージェント登場をきっかけとしたソフトウェア業界への懸念が後退し、4-6月期決算発表を経て力強さをみせたのが SaaS関連株だ。クラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」の好調が続く弁護士ドットコム <6027> [東証P](4位)を筆頭に、好決算と自社株買いが評価されたフリー <4478> [東証G](19位)、通期業績予想を上方修正したAppier Group <4180> [東証P](21位)などが鮮やかな反発を遂げた。 半導体関連では、ミナトホールディングス <6862> [東証S](5位)やトーメンデバイス <2737> [東証P](14位)、シンデン・ハイテックス <3131> [東証S](17位)がリスト入りを果たした。メモリー市況の上昇を追い風に、いずれも業績予想と配当計画の大幅な上方修正に踏み切ったことが評価された。そのほか、エアトリ <6191> [東証P](13位)や円谷フィールズホールディングス <2767> [東証P](20位)、東計電算 <4746> [東証S](43位)など、積極的な株主還元を打ち出した銘柄もリストアップされている。6月までの単一テーマへの熱狂から、次世代技術などのテーマ性と個別企業の成長力や株主還元姿勢を見極める相場へと、市場の関心は広がりをみせているようだ。 ●26年7月以降の株価上昇率ランキング【ベスト50】 ※9月18日終値の6月30日終値に対する上昇率 (株式分割などを考慮した修正株価で算出) ―― 対象銘柄数:4,216銘柄 ―― (7月以降の新規上場銘柄、地方銘柄を除く) 銘柄名 市場 上昇率(%) 株価 個別ニュース/決算速報/テーマ 1. <4052> フィーチャ 東証G 340 985 自動運転関連に急騰相次ぐ、社会実装フェーズ突入で踏み上げ相場に誘導 2. <5242> アイズ 東証G 194 2380 『レゾナス』の8月買い取り金額2億5000万円を突破 3. <278A> テラドローン 東証G 156 19740 国産迎撃ドローン『Terra B1』が実証試験通過し量産段階へ移行 4. <6027> 弁護士COM 東証P 150 5650 クラウドサイン事業が牽引し4~6月営業益37%増 5. <6862> ミナトHD 東証S 146 5180 汎用メモリの価格上昇で今期営業益は一転過去最高の見通し 6. <3787> テクノマセマ 東証S 136 676 アバールが完全子会社化へ 7. <150A> JSH 東証G 135 823 100万株を上限とする自社株買いと配当予想の増額修正を好感 8. <4875> メディシノバ 東証S 132 485 9月に米国の投資家向けカンファレンスへ2回参加 9. <8995> 誠建設 東証S 131 1939 副首都関連銘柄として値幅取り狙いの資金流入が続く 10. <3907> シリコンスタ 東証S 131 2070 フィジカルAI分野でジーデップと戦略的協業開始 11. <4588> オンコリス 東証G 129 6770 「テロメライシン」販売効果とTOPIX採用への期待が続く 12. <4440> ヴィッツ 東証S 117 2459 フィジカルAIの社会実装を支える安全安心保証技術の研究開発開始 13. <6191> エアトリ 東証P 116 1644 26年9月期最終利益予想を上方修正し配当は150円増配へ 14. <2737> トーメンデバ 東証P 112 36850 メモリーの想定上回る価格上昇で今期業績・配当予想を上方修正 15. <4933> Ine 東証P 104 2370 今期営業をトントン~15億円に上方修正 16. <6998> タングス 東証S 103 4025 上期業績予想及び中間配当予想を大幅に上方修正 17. <3131> シンデンハイ 東証S 99.2 7210 今期経常を2.5倍上方修正・4期ぶり最高益、配当も100円増額 18. <6570> 共和コーポ 東証S 94.4 3500 記念株主優待と第1四半期大幅増収増益を好感 19. <4478> フリー 東証G 93.6 3865 好決算と自社株買いを評価 20. <2767> 円谷フィHD 東証P 90.7 2647 今期上方修正、ウルトラマン60周年記念特別配当も 21. <4180> Appier 東証P 87.9 1516 主要地域で事業拡大進み通期業績予想を上方修正 22. <2492> インフォMT 東証P 85.7 713 オアシス・マネジメントとシンフォニーの買い増し判明 23. <3653> モルフォ 東証G 85.0 1099 AstemoとSDVのカメラ技術領域で共同開発始める 24. <446A> ノースサンド 東証G 83.1 2309 既存・新規案件が堅調に拡大し業績・配当予想を上方修正 25. <3187> ミラタップ 東証G 79.7 417 住設・建材ネット販売の成長期待が一段と膨らむ 26. <4418> JDSC 東証G 78.9 1181 27年6月期は営業益48%増を計画 27. <4075> ブレインズ 東証G 78.2 1591 『フィジカルAI現場実装・ロボット導入支援サービス』を開始 28. <6138> ダイジェト 東証S 77.7 1969 値上げ効果で今期は一転最終増益を計画し配当予想増額 29. <3276> JPMC 東証P 77.1 2269 MBO発表でTOB価格2250円にサヤ寄せ 30. <5027> エニマインド 東証G 75.6 790 法人ブランド支援好調で6月中間期最終益3.1倍2 31. <3851> 日本一ソフト 東証S 75.2 1445 『ほの暮しの庭』堅調で27年3月期業績予想を上方修正 32. <7803> ブシロード 東証G 74.7 484 「アワーノーツ」の事前登録者数がグローバル70万人突破 33. <2354> YEデジタル 東証S 73.6 1352 エヌビディアとのフィジカルAI分野での協業を発表 34. <7689> コパ 東証G 72.1 513 35. <5575> グロービー 東証G 71.6 1141 今期経常は39%増で6期連続最高益更新へ 36. <4667> アイサンテク 東証S 70.4 3410 軽井沢町から自動運転バス運行事業を受託・支援 37. <336A> ダイナマップ 東証G 68.3 1360 トヨタが28年に「レベル2++」の自動運転車を投入と伝わる 38. <6203> 豊和工 東証S 68.3 2538 産業用ドローン開発のProdroneとの開発・製造連携を強化 39. <338A> ゼンムテック 東証G 68.1 3420 特許技術を用いたセキュリティー事業開始 40. <3845> アイフリーク 東証S 66.0 327 4-6月期(1Q)最終は2.1倍増益・通期計画を超過 41. <479A> PRONI 東証G 65.9 2255 6月中間期営業益は2.1倍 42. <9308> 乾汽船 東証S 64.6 2362 今期経常を32%上方修正、配当も10.81円増額 43. <4746> 東計電算 東証S 64.2 7250 期末配当予想を株式分割前ベースで303円50銭増額 44. <4258> 網屋 東証G 64.1 5750 TOHOシネマズのUniFiシリーズ導入を支援 45. <4847> インテリW 東証P 64.0 1530 今期経常は5%増で2期連続最高益更新へ 46. <9110> ユナイテド海 東証P 63.5 10510 郵船によるTOB価格にサヤ寄せ 47. <5243> ノート 東証G 63.3 3135 英語の自動翻訳を有料記事に拡大 48. <3077> ホリイフード 東証S 61.6 1349 継続保有期間1年以上の株主への優待の相当額拡充 49. <9082> 大和自 東証S 61.5 2294 大和ハウスとの資本・業務提携を材料視 50. <296A> 令和AH 東証G 61.2 1222 31年3月期に時価総額2000億円を目指す中計発表 株探ニュース