ドル安が強まる ドル円は一時158円割れを試す 米財務省の発表で利回り急低下=NY為替概況
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ドル安が強まる ドル円は一時158円割れを試す 米財務省の発表で利回り急低下=NY為替概況 きょうのNY為替市場、急速にドル安が強まりドル円も急落。一時158円割れを試す動きも見られた。ドル円は本日の急落で200日線に到達した格好となっており、明日以降200日線をブレイクし、介入時の安値155円台前半を試しに行くか注目される。前日は159円台後半まで上昇し、160円をうかがう展開も見られていた。 前日急上昇していた米国債利回りが急低下しており、ドル安を誘発。米財務省の発表に反応した模様。長期ゾーンの利付債を対象とした流動性支援目的の買い戻しオペについて、1回当たりの規模を少なくとも2倍に拡大すると発表した。対象は残存期間10-30年の年限で、現在の上限20億ドルを少なくとも40億ドルに引き上げるという。 午後に7月開催分のFOMC議事録が公表され、為替市場はドル安の反応が見られていた。会合では多くの参加者が「インフレの低下が進まなければ追加の引き締めが必要になる」との認識を示していた。大半の参加者は年内のインフレ鈍化を見込むものの、多くのメンバーが関税や中東情勢の緊迫化による長期的な高止まりへの懸念を挙げている。ただ数名は、完全の物価への転嫁は現在ほぼ完了と言及していた。 また、ウォーシュ議長が現在年8回開催しているFOMCの回数を年6回へ縮小する案を提示していたことも明らかになった。間隔を空けることで情報の蓄積や戦略的議論の時間を確保する狙い。ただ、年内実施は見送られる見通し。 決してハト派的ではないが、警戒したほどタカ派的でもなく、想定範囲内といった雰囲気で、為替市場はドル安の反応が見られたのかもしれない。 ユーロドルは買いが強まる中、一気に200日線を突破。1.16ドル台後半まで上げを加速させた。一方、ドル円は下落しているものの、ユーロ円は184円台後半に上昇。 直近のFOMC後にユーロは上昇に弾みがついている。テクニカル面でも一段高を見込める良好な状態が続いているが、ユーロそのものが再評価されているというよりも、今後の金融政策日程をにらんだ取引との指摘も出ている。FRBは9月の利上げを見送りそうだが、ECBは利上げがほぼ確実視されている状況。 オプション市場ではユーロ高を見込む取引が優勢となっており、特にECB理事会がある9月10日に満期を迎えるオプションで強まっている。一方、ユーロに無条件で強気になっているというよりも、ECBによる利上げの確認を見込んでポジションを構築していることがうかがえる。 ポンドドルは1.36ドル台に上昇。きょうの急上昇で上値抵抗として意識された7月高値を突破しており、目先は5月に付けた年初来高値1.3660ドル付近が上値メドとして意識される。一方、ポンド円はドル円の下げとともに一時214円台に下落する場面が見られたものの、215円台半ばまで買い戻される展開。100日線はサポートされており、介入からのリバウンド相場は維持されている状況。 本日は7月の英消費者物価指数(CPI)が公表され、予想は下回ったものの、前回から伸びは拡大していた。アナリストからは7月の英インフレは上昇したものの、英中銀の利上げを促すには不十分との見方が出ており、当面のポンドへの影響は限定的だとも述べていた。 英中銀が利上げを見送る可能性が高いとの認識がポンドの重荷になるのは、年末に近づいてからになる可能性があるという。ボラティリティが低い環境では、キャリー取引で相対的に高いポンドの金利が支援材料になると述べている。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美