欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米中合意期待は継続も香港情勢にらみ

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米中合意期待は継続も香港情勢にらみ

18日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。前週からの米中貿易協議の合意期待を背景に、リスク選好ムードが続く見通し。ただ、香港でのデモ激化を受け米国議会で香港の人権などを擁護する法案審議の行方が注目されそうだ。

米中貿易協議は農産物の輸出入や知的財産権の保護などで決着を目指す一方、中国側は関税撤廃を求めるなどなお予断を許す状況ではないが、米トランプ政権の合意に対する楽観的な見方が市場のリスク選好ムードを強めている。「第1段階の合意」に向け、前週はクドロー国家経済会議(NEC)委員長が「最終局面」としたほかロス商務長官も「極めて高い確率で実現する」と述べた。18日のアジア市場は、前週末の米株高を受けた日本株の上昇で円売りが先行し、主要通貨を押し上げた。ドル・円は108円80銭台に浮上し、109円台が視野に入っている。

ただ、米中合意に関しては、不透明感を払しょくできない。香港が高度な自治の維持を米国政府に検証を求める「香港人権・民主主義法案」の審議が両国関係に影響を与える可能性があるためだ。法案成立の場合には中国政府の反発は必至で、合意を優先させたいトランプ大統領は議会で可決されても署名には慎重だろう。とはいえ、審議の行方に注目が集まり、円やドルのリスク選好の売りは弱まりそうだ。一方で、NYダウなど株価の最高値更新が続くなか、今晩も株価が手がかり。前週末の強弱まちまちの経済指標で株高一服なら、一段のドル買いは抑制されよう。

【今日の欧米市場の予定】

・24:00 米・11月NAHB住宅市場指数(予想:71、10月:71)

・02:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(メリーランド大学)

・06:00 米・9月対米証券投資収支(8月:ネット長期有価証券-411億ドル)

《FA》

出所:株式会社フィスコ


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