東京株式(大引け)=293円安、全体の9割以上の銘柄が値を下げる

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市況

 28日の東京株式市場は広範囲に利益確定の売りが表面化し、日経平均株価は3日ぶりに下値を試す展開に。後場に入り円高などを警戒し買いが手控えられた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比293円14銭安の5万219円18銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は22億9292万株、売買代金概算は5兆8852億円。値上がり銘柄数は89、対して値下がり銘柄数は1508、変わらずは17銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避の地合いとなった。前日の米国株市場でNYダウなど主要株価3指数がいずれも3連騰で史上最高値を更新したことを受け、ハイテクセクターを中心に追い風が意識されたが、目先スピード警戒感からの売り圧力が上値を押さえる格好となった。きょうは高市早苗首相とトランプ米大統領の日米首脳会談が行われたが、これに先立って前日に日経平均は1200円あまりの急騰をみせていたこともあり、ポジション調整の売りを誘発した。後場に入ると外国為替市場で円高が加速し、これに合わせた先物を絡めたインデックス売りが全体相場を押し下げた。ただ、AI・半導体関連の値がさ株の一角が買われたことで、日経平均の下げ幅は限定的なものにとどまった。個別では値下がり銘柄数が全体の93%を占めるなど全面安商状となっている。

 個別では、キオクシアホールディングス<285A.T>が利食われたほか、レーザーテック<6920.T>も下落した。IHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>が安く、トヨタ自動車<7203.T>も冴えない。ニデック<6594.T>がストップ安に売り込まれ、KLab<3656.T>も急落。第一稀元素化学工業<4082.T>も大幅反落となった。電算システムホールディングス<4072.T>、東亜建設工業<1885.T>、日鉄鉱業<1515.T>なども大きく下値を探り、ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544.T>、ホギメディカル<3593.T>の下げも目立つ。

 半面、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984.T>が高く、イビデン<4062.T>は値を飛ばし値上がり率トップとなった。古河電気工業<5801.T>が高く、三井E&S<7003.T>も堅調。ディー・エヌ・エー<2432.T>が物色人気となり、サンリオ<8136.T>も値を上げた。前日ストップ安の霞ヶ関キャピタル<3498.T>も切り返した。エンプラス<6961.T>、正興電機製作所<6653.T>も大幅高。

出所:MINKABU PRESS

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