前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
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■GMOペパボ <3633> 2,079円 (+400円、+23.8%) ストップ高 GMOペパボ <3633> [東証S]がストップ高。16日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を8億8800万円から9億2500万円(前期比11.6%増)へ、純利益を5億3600万円から7億6200万円(同28.9%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を67円から96円(前期57円)へ引き上げたことが好感された。GMOクリエイターズネットワークが株式譲渡により連結範囲から除外されたため、売上高は111億8400万円から109億5600万円(同0.3%増)へ下方修正したが、営業利益は増加する見通し。また、受取配当金3億200万円を営業外収益に計上することも寄与する。 ■インタスペス <2122> 1,090円 (+150円、+16.0%) ストップ高 インタースペース <2122> [東証S]がストップ高。16日の取引終了後、25年9月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことを好感した買いが流入した。毎年3月末日及び9月末日時点で4単元(400株)以上を保有する株主を対象に、保有株数400株以上4000株未満でVJAギフトカード1万円分(年2万円分)、同4000株以上でVJAギフトカード2万円分(同4万円分)をそれぞれ贈呈する。 ■ティラド <7236> 7,640円 (+990円、+14.9%) 東証プライムの上昇率2位。ティラド <7236> [東証P]が続急騰。同社は16日の取引終了後、取得総数35万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.91%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを発表しており、株式需給への好影響を見込んだ買いを引き寄せた。取得期間は9月17日から2026年4月27日とし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。中期経営計画に基づき資本効率と株主還元を意識した経営を進めるなか、直近の株価水準を考慮し自己株式の取得を決めた。 ■PSS <7707> 230円 (+27円、+13.3%) 一時ストップ高 プレシジョン・システム・サイエンス <7707> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。16日の取引終了後、同社の全自動遺伝子検査システム「geneLEAD 8」とドイツのSMD社の分子診断薬(SMD leadキット)について、シスメックス <6869> [東証P]の欧州統括現地法人であるシスメックス・ヨーロッパ社がフランス、ドイツ、オーストリア、スイスでの販売を開始したと発表しており、好材料視された。なお、同件による業績への影響は、業績予想に織り込み済みとしている。 ■レカム <3323> 124円 (+11円、+9.7%) レカム <3323> [東証S]が3日ぶり急反発。16日の取引終了後、シンガポールで開催される東南アジア最大規模のデータセンター(DC)関連の展示会において、同社のシンガポール子会社Taknet Systemsが米スーパー・マイクロ・コンピューターのブースに参加すると発表。これを材料視した買いが入った。展示会「Data Centre World 2025」は10月8日から9日にかけて開催される。子会社は8日に、スーパー・マイクロ・コンピューターやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ がスポンサーとなるイベントを開く予定。主要顧客やパートナー企業の経営層に先端技術と最新ソリューションを共有し、強固なパートナーシップの構築を図る。 ■ユカリア <286A> 989円 (+81円、+8.9%) ユカリア <286A> [東証G]が3日続急伸。16日の取引終了後、北海道で平岸病院(赤平市)や北の峰病院(富良野市)を運営する博友会(赤平市)とパートナーシップ協定を締結すると発表しており、好材料視された。同協定により、ユカリアは長年にわたり蓄積してきた病院経営に係る知見を博友会に提供し経営支援や運営支援を行うほか、ユカリアが持つ全国規模のネットワークを活用して、国の地域医療構想に沿った最適な病院運営モデルの構築につなげるという。なお、ユカリアの提携医療法人数は計30病院となった。 ■カルビー <2229> 3,004円 (+234円、+8.5%) 東証プライムの上昇率3位。カルビー <2229> [東証P]が続急伸。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントがカルビーの株式について、新たに5%を超えて保有していることが16日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントの保有割合は5.98%となった。報告義務発生日は9日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。 ■ヨンキュウ <9955> 2,805円 (+167円、+6.3%) ヨンキュウ <9955> [東証S]が続急伸。16日の取引終了後、ウナギのふ化仔魚を稚魚であるシラスウナギまで育てることに成功したと発表しており、これを好感した買いが入った。国内で流通するウナギは養殖が大半を占めているが、もとになるシラスウナギの漁獲量は年々減少している。今回の育成成功により完全養殖への知見を積むことになり、今後のグループの事業展開への貢献が期待されている。 ■dely <299A> 1,820円 (+108円、+6.3%) dely <299A> [東証G]が急反発。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」の運営を行っており、マーケティング支援「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」などにも横軸展開しており、業績は絶好調に推移している。トップラインの伸びが際立つなか、増収効果で利益も押し上げられており、26年3月期は営業利益段階で前期比27%増の33億7400万円を見込む。続く27年3月期も高水準の伸びが期待できる状況にある。株価は9月以降陰線続きで下値模索の動きを余儀なくされてきたが、目先売り物が枯れ17日は久々に大陽線で切り返し波動転換を示唆していた。10月1日には現社名をクラシルに商号変更することで、マーケットにおける知名度も高まりそうだ。 ■いちよし <8624> 877円 (+47円、+5.7%) 東証プライムの上昇率6位。いちよし証券 <8624> [東証P]が続急伸。17日正午ごろ、未定としていた26年3月期の配当予想について、中間配当を28円(前年同期17円)にすると発表したことが好感された。普通配当18円に加えて、8月18日に創立75周年を迎えたことから中間・期末にそれぞれ10円の年20円の記念配当を実施する。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。 ■両毛システム <9691> 4,100円 (+200円、+5.1%) 両毛システムズ <9691> [東証S]が3日続急伸。17日午後1時ごろ、9月中間期の連結業績予想について、売上高を90億円から100億円(前年同期比17.9%増)へ、営業利益を6億5000万円から10億円(同57.5%増)へ、純利益を4億1000万円から6億6000万円(同76.5%増)へ上方修正したことが好感された。顧客の情報化投資を受けて、全ての製品・サービス分野で受注状況及び案件遂行が順調に推移していることが要因としている。 ■中京医薬 <4558> 217円 (+10円、+4.8%) 中京医薬品 <4558> [東証S]が大幅反発。天然痘に似た症状を持つ感染症「エムポックス(サル痘)」について、重症化しやすい「クレード1b」の感染が国内で初めて確認されたことが16日に明らかとなった。これを受け、コロナ禍の時期に折に触れ物色された感染症対策関連株の一つである同社に思惑的な買いが向かったようだ。 ■かっこ <4166> 803円 (+36円、+4.7%) かっこ <4166> [東証G]が6日ぶり大幅反発。17日午前9時ごろ、不正検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」が、and roots(福岡市博多区)が運営するECサイト「はぐくみプラス」など計5サイトに採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。「はぐくみプラス」などでは、21年末ごろから初回特別価格の人気美容サプリメントを狙った不正注文が目立つようになっていたことから、不正転売およびクレジットカード不正利用への対策を強化。それまでの目視によるチェックより効率的かつ高精度な対策手段の導入が検討された結果、高い検知精度を示した「O-PLUX」の採用に至ったという。 ※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース