株価指数先物【引け後】 過熱を冷ます調整を挟みたいところ

株価指数先物【引け後】 過熱を冷ます調整を挟みたいところ

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先物

大阪9月限
日経225先物 39500 +570 (+1.46%)
TOPIX先物 2802.5 +19.5 (+0.70%)

 日経225先物(6月限)は前日比570円高の3万9500円と1月下旬以来の水準を回復して取引を終了。寄り付きは3万9010円とシカゴ日経平均先物清算値(3万8925円)を上回り、節目の3万9000円を回復して始まった。直後につけた3万8980円を安値にロングが強まり、前場終盤にかけて3万9370円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ランチタイムでは3万8280円辺りでの膠着となったが、午後に入り一気に3万9400円台に乗せると、終盤にかけてさらに上へのバイアスを強め、一時3万9580円まで上げ幅を広げた。

 米ハイテク株高の流れを引き継ぐ形でアドバンテスト<6857>[東証P]が1月10日以来の上場来高値を更新するなど、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を押し上げる形になった。日経平均型のインデックス買いが断続的に入るなかで、指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983>[東証P]、アドバンテスト、ソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>[東証P]の4銘柄で日経平均株価 を480円弱押し上げている。

 日経225先物は現物の寄り付き直後にボリンジャーバンドの+2σ(3万9180円)を捉え、その後の一段高によってショートカバーを誘う形にもなったようだ。午後に入りさらに上げ幅を広げており、+3σ(3万9760円)に接近する場面もみられた。過熱感が警戒されてくる可能性はあるが、上向きで推移する+2σに沿ったトレンド形成も意識されやすく、ショートは控えておきたいところだろう。

 とはいえ、節目の3万9500円を突破してきたことにより4万円が射程に入る一方で、過熱を冷ます調整を挟みたいところである。一気に+3σを上抜けてくる局面ではピーク感につながる可能性があるため、+2σを挟んだ押し目狙いのロングで対応。+1σ(3万8790円)処まで調整を挟んでくるようだと、ショートも積み上がってくるとみられ、その後のカバー狙いのスタンスに向かわせそうだ。

 週足では+1σ(3万8530円)と+2σ(4万0270円)によるレンジ内での推移となる。週末の終値が+1σを割り込むことはなさそうで、1月27日につけた4万0300円が射程に入ってくるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。一時14.12倍まで上げており、2月下旬以来の14.00倍台に乗せてきた。200日移動平均線(14.04倍)、52週線(14.07倍)を上抜けたことでトレンドが強まりやすく、1月23日につけた14.54倍が意識されてくる。一方で、+3σ(14.17倍)に接近しているため、いったんはNTロングを巻き戻す動きも意識されてきそうだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万2136枚、ソシエテジェネラル証券が1万4443枚、サスケハナ・ホンコン証券が3477枚、バークレイズ証券が2529枚、JPモルガン証券が2430枚、BNPパリバ証券が2254枚、野村証券が1760枚、ゴールドマン証券が1535枚、日産証券が1499枚、モルガンMUFG証券が1487枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万0770枚、ソシエテジェネラル証券が1万9861枚、バークレイズ証券が6254枚、JPモルガン証券が5014枚、ゴールドマン証券が4138枚、シティグループ証券が4039枚、ビーオブエー証券が3319枚、モルガンMUFG証券が2867枚、野村証券が2703枚、みずほ証券が1865枚だった。

株探ニュース

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