午前:債券サマリー 先物は反落、米債券安が影響
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10日の債券市場で、先物中心限月12月限は反落。中国経済に対する悲観的な見方が後退するなか、9日の米長期債相場が4営業日ぶりに反落(金利は上昇)したことが影響した。 中国の国営新華社通信は9日、「中国共産党中央政治局常務委員会は来年、経済成長を支えるためにより積極的な財政政策と併せて、適度に緩和的な金融政策を導入する」と報じた。これを受けて投資家のリスク選好姿勢が強まり、米債が売られた流れが東京市場に波及。債券先物は前日まで続伸していた反動もあり、売り優勢でスタートした。寄り付き後には下げ渋る場面もあったが、時間外取引で米長期金利が高止まりしていることから買いは続かず。きょう財務省が実施する5年債入札への警戒感もあり、先物は前引け前に142円95銭まで下押す場面があった。 午前11時の先物12月限の終値は、前日比29銭安の142円97銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.025%上昇の1.070%で推移している。 出所:MINKABU PRESS