【投資部門別売買動向】自己売買が売り越す一方、海外勢と事業法人が買い越す (11月第2週)
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●自己売買が売り越す一方、海外勢と事業法人が買い越す 東証が21日に発表した11月第2週(11日~15日)の投資部門別売買動向(現物)によると、トランプ次期米政権に対する懸念が意識され売り優勢となり、日経平均株価が前週末比857円安の3万8642円と3週ぶりに反落したこの週は、証券会社の自己売買は3週ぶりに売り越した。売越額は3039億円だった。前週は4507億円の買い越しだった。生保・損保は16週連続で売り越し、売越額は935億円と前週の517億円から増加した。 一方、海外投資家が2週連続で買い越し、買越額は1521億円と前週の1938億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で2週ぶりに売り越した。売越額は1018億円だった。現物と先物の合算では2週連続で買い越し、買越額は502億円と前週の7703億円から急減した。個人投資家は3週ぶりに買い越したものの、買越額はわずか14億円だった。前週は7436億円の売り越しだった。自社株買いが中心とみられる事業法人は20週連続で買い越し、買越額は3275億円と前週の1594億円から拡大した。 日経平均は3週ぶりに反落する中、自己売買が売り越す一方、海外投資家と事業法人が買い越した。 ■投資部門別売買代金差額 (11月11日~15日) 東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)] ※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し 海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 ) 11月 ――― 第2週 1,521 153 14 [ ▲1,557 1,571 ] 38,642円 ( -857 円) 第1週 1,938 766 ▲7,436 [ ▲5,931 ▲1,504 ] 39,500円 ( +1446 円) 10月 ――― 第5週 ▲1,885 1,640 ▲438 [ ▲1,569 1,130 ] 38,053円 ( +139 円) 第4週 ▲206 ▲211 272 [ ▲1,200 1,473 ] 37,913円 ( -1067 円) 第3週 ▲579 ▲84 841 [ ▲973 1,814 ] 38,981円 ( -624 円) 第2週 2,473 ▲490 ▲1,737 [ ▲2,365 628 ] 39,605円 ( +970 円) 第1週 3,955 2,090 1,777 [ ▲767 2,544 ] 38,635円 ( -1193 円) 9月 ――― 第4週 ▲567 1,332 ▲5,869 [ ▲3,818 ▲2,051 ] 39,829円 ( +2105 円) 第3週 ▲5,122 ▲2,963 ▲3,567 [ ▲2,628 ▲939 ] 37,723円 ( +1142 円) 第2週 ▲15,425 ▲559 2,193 [ 1,340 853 ] 36,581円 ( +190 円) 第1週 ▲8,235 1,500 4,672 [ 1,973 2,698 ] 36,391円 ( -2256 円) 8月 ――― 第4週 ▲2,451 2,074 ▲1,106 [ ▲1,839 732 ] 38,647円 ( +283 円) 第3週 ▲3,988 1,347 ▲366 [ ▲1,855 1,488 ] 38,364円 ( +301 円) 第2週 1,872 291 ▲4,041 [ ▲3,112 ▲928 ] 38,062円 ( +3037 円) 第1週 4,953 2,171 ▲553 [ 3,027 ▲3,581 ] 35,025円 ( -884 円) 7月 ――― 第5週 ▲5,524 239 4,817 [ 3,143 1,673 ] 35,909円 ( -1757 円) 第4週 ▲5,659 256 5,050 [ 2,753 2,297 ] 37,667円 ( -2396 円) 第3週 ▲2,459 ▲257 2,512 [ ▲6 2,518 ] 40,063円 ( -1126 円) 第2週 1,288 ▲733 ▲773 [ ▲2,763 1,989 ] 41,190円 ( +278 円) 第1週 1,836 518 ▲4,966 [ ▲5,110 143 ] 40,912円 ( +1329 円) ※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。 ※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。 株探ニュース