午後:債券サマリー 先物は反落、米景気の悲観後退 長期金利上昇し0.855%

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市況

 9日の債券市場で先物中心限月9月限は反落した。米国の債券相場の下落(金利は上昇)が重荷となった。

 米労働省が発表した週間新規失業保険申請件数は、前週の改定値比で減少した。市場予想を下振れして着地したこともあって、米国景気に対する悲観的な見方が後退。米長期金利は一時4%台に乗せる場面があった。国内では利付国債の入札や日銀の国債買い入れオペなど需給イベントがないなかで、3連休前で国内休場中の海外相場環境の変化に対する警戒感は根強く、売り急ぐ姿勢は限られた。先物は一時144円81銭まで売られたが、持ち高調整目的の買いもあって下げ幅を縮小した。前日の30年債入札が無難な結果となったことを受け、30年債には買いは続き利回りが低下した。

 先物9月限は前営業日比25銭安の145円09銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い0.855%で推移。一時0.875%をつけた。


出所:MINKABU PRESS

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