続落も、中東情勢の緊迫感が下値を支える=NY原油概況
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NY原油先物9月限(WTI)(終値) 1バレル=72.94(-0.58 -0.79%) ニューヨーク原油の期近は続落。世界的に株式市場を中心としたリスク資産市場が急激な換金売りに見舞われるなど、リスク回避の動きが強まっていることが原油相場の重しとなった。先週末の米雇用統計では雇用環境の悪化がはっきりとしたものの、米利下げ開始は9月まで待つ必要があり、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気悪化に対して後手に回っているリスクが意識されている。日本を中心として、世界的な金融市場が不安定化しているにも関わらず、日銀が何故か金融引き締めの真っ最中であることも不透明な要因。ただ、中東情勢の緊迫感が下値を支え、中心限月は安値から切り返した。 時間外取引で9月限は71.67ドルまで下落し、中心限月として2月以来の安値を更新。ただ、通常取引開始後は下げ幅を縮小した。 MINKABU PRESS