話題株ピックアップ【昼刊】:東芝機械、商船三井、東芝

■東芝機械 <6104>  3,635円  +520 円 (+16.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

 東芝機械<6104>が急騰している。前週末17日の取引終了後、旧村上ファンド系のオフィスサポート(東京都渋谷区)から、TOBを実施する通告を受けたと発表しており、需給思惑が働いているようだ。オフィスサポートとその共同保有者が東芝機械株の11.49%を保有しているほか、20日にTOBを発表し、21日から開始する旨の連絡を受けたという。これに対して東芝機械は対応策として、条件次第で新株予約権を他の株主に無償で割り当てる対抗措置などを発表している。同時に東芝機械は、東芝デバイス&ストレージによるニューフレアテクノロジー<6256>株へのTOBに応募したことにより、20年3月期第4四半期に投資有価証券売却益約100億円を特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いも入っている。

■保土谷化学工業 <4112>  4,095円  +80 円 (+2.0%)  11:30現在

 保土谷化学工業<4112>は6日ぶりに反発している。きょう付けの化学工業日報で、「機能性色素事業で新規事業の創出を加速する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、複写機やプリンターに使用される有機光導電体材料や、有機ELの正孔輸送材で培った技術を、有機CMOSイメージセンサー材料や有機太陽電池材料に応用し新規事業を立ち上げるという。将来的に成長が見込まれる有機CMOSイメージセンサー材料に参入することで、今後の収益の柱となることが期待されているようだ。

■SOU <9270>  2,389円  +43 円 (+1.8%)  11:30現在

 SOU<9270>が3日ぶりに反発している。17日の取引終了後、フランス、シンガポール、中国に現地法人を設立すると発表しており、海外事業の強化を期待した買いが入っている。フランス及びシンガポールでは、それぞれヨーロッパと東南アジアのハブとしての役割を持たせるほか、中国ではECを中心とした商品販売のサポートを行う。いずれの拠点も今春の事業開始を目指して準備を開始したとしている。

■商船三井 <9104>  2,988円  +41 円 (+1.4%)  11:30現在

 商船三井<9104>が25日移動平均線を上回ったほか、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>なども買い優勢となるなど、海運株に総じて買いが流入、業種別騰落率で東証1部33業種中トップに買われている。米国とイランの間で緊張感が高まり、ひところ急浮上したホルムズ海峡などにおける地政学リスクも、その後は両国が対立の姿勢を緩めたことで警戒感が後退している。つれて一時は急騰した原油価格についても下落基調を強め、現在は1バレル=58ドル近辺と昨年12月初旬以来の水準まで低下している。燃料コストの低減に対する思惑も海運セクターの株価にポジティブに作用し、買い戻しを誘発している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,771円  +76 円 (+1.0%)  11:30現在

 トヨタ自動車<7203>が3日続伸、7700円近辺を横に走る25日移動平均線を上回ってきた。前週末の米国株が最高値街道を走っていることに加え、リスクオンのドル高・円安基調が維持されており、目先1ドル=110円台で推移している。自動車セクターのなかでも特に為替感応度の高い同社にとっては追い風。20年3月期通期想定為替レート1ドル=107円からみても実勢は3円以上も円安に振れており、収益メリットが期待される環境にある。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,077円  +8 円 (+0.4%)  11:30現在

 ゼリア新薬工業<4559>がしっかり。前週末17日の取引終了後、日水製薬<4550>と日水薬子会社の日水製薬医薬品販売の全株式を譲り受ける株式譲渡契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の株式取得は、ゼリア新薬の主力製品である「ヘパリーゼ」の成長に欠かせない主原料の肝臓加水分解物の安定調達と、コンシューマーヘルスケア事業の拡大が目的で、4月1日付で株式を取得し、取得価額は33億円。なお、同件による20年3月期業績への影響はないとしている。

■日本製鉄 <5401>  1,727円  +3.5 円 (+0.2%)  11:30現在

 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などをはじめ鉄鋼株に高いものが目立つ。米中摩擦問題も貿易協議の第1段階の合意がなされたことで、両国対立の構図が緩んでおり、中国景気減速への警戒感も和らいでいる。そうしたなか、中国ではインフラ投資などを背景に鋼材需要が旺盛となっているほか、日本国内でも生産調整進展に伴う鉄鋼メーカーの収益採算改善などを見直す動きが、国内外の機関投資家の買いに反映されているもようだ。

■東芝 <6502>  3,795円  -160 円 (-4.1%)  11:30現在

 東芝<6502>が大幅反落している。18日、子会社の東芝ITサービスで、実在性に疑義のある取引が複数年にわたり行われていた可能性があることが発覚したと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。会社側によると、20年3月期上期における対象となる売上高は約200億円規模をみられ、第3四半期決算で取り消す見込みとしているが、事実関係及び業績への影響などは引き続き調査中としている。

■KYCOM <9685>  691円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在

 KYCOMホールディングス<9685>がストップ高。通信や公共向け中心にシステムの受託開発を手掛け、データ関連サービスなどにも展開する。各省庁が今秋をメドに基幹システムにおけるクラウド環境構築を本格化させる構えにあり、官公庁版DX関連として、ここにきて物色人気が加速した。株式需給面で600円台から上の水準は滞留出来高が希薄であり、売り物薄のなか真空地帯を駆けあがる形となった。

■JMACS <5817>  638円  +80 円 (+14.3%) 一時ストップ高   11:30現在

 JMACS<5817>が一時ストップ高の658円に買われている。18日朝のNHKニュースで、「去年の台風15号で送電用の鉄塔が倒壊したことを受けて、全国で24万に上る鉄塔がすべて点検されることになった」と報じられており、同社や昭和電線ホールディングス<5805>などに思惑的な買いが入っているようだ。報道によると、経済産業省が全国の電力会社に全ての鉄塔を点検するよう指示する方針を固めたとしており、立地の状況や保守についての記録を点検したうえで、必要があれば鉄塔の補強計画をつくり、3月ごろまでに報告を求めるという。報道を受けて、巴コーポレーション<1921>なども高い。

■川本産業 <3604>  674円  +83 円 (+14.0%)  11:30現在

 川本産業<3604>が急反発しているほか、アゼアス<3161>や日本アビオニクス<6946>、興研<7963>、重松製作所<7980>など新型コロナウイルスに関連した銘柄が買われている。中国湖北省武漢で、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎が相次いでいることについて、中国当局では北京や南部の広東省でも武漢を訪ねていた合わせて3人の感染が新たに確認されたと発表。中国当局が、武漢以外の場所で患者を確認したと発表したのは初めてであり、感染拡大への警戒感から関連銘柄に思惑的な買いが入っているようだ。また、18日付の日本経済新聞朝刊で「ユニ・チャームはマスクの増産を始めた」と報じ、その背景に「新型コロナウイルスによる肺炎患者を日本で確認したと発表し、小売店からの発注が急増したため」とあることや、中国の春節(旧正月)を控えて、感染拡大が懸念されていることも関連銘柄への買いにつながっているようだ。

■NCS&A <9709>  689円  +73 円 (+11.9%)  11:30現在

 NCS&A<9709>は大口の買い注文が流入し急上昇。システム開発会社でAI・IoT分野を戦略的に開拓しているほか、足もとはインバウンド関連で強力な追い風が吹いている。東京五輪を境に再び増勢が予想される訪日客需要を見込みホテル開発が進んでいるが、同社はホテル関連システム全般においてNEC<6701>のトータルパッケージソフトを販売、更に自社の主力製品である宿泊インターネット予約システム「i-honex」で受注獲得が進んでいる。大阪に本社を構え、地の利を生かし25年の万博関連特需の取り込みにも期待が大きい。

■キーウェア <3799>  837円  +60 円 (+7.7%)  11:30現在

 キーウェアソリューションズ<3799>の物色人気が加速、カイ気配スタートのまま水準を切り上げる展開。総合システム開発を手掛けはERPやセキュリティー分野で高実績を誇るほか、熟練農業者の技能の可視化と技能継承の支援を行うOGAL(オーガル)を展開し需要獲得を進めるなど、農業ICT分野で強みを持っていることが注目されている。農業ICT関連株はここ大和コンピューター<3816>やセラク<6199>など株価の居どころを大きく変える銘柄が相次いでいる。キーウェアも同関連の有力株として急浮上しているが、株価3ケタ台は値ごろ感が意識されているようだ。このほか、検査システム、院内感染対策システム、医療安全管理分野など自社製品を軸に医療ICTでも高い実力を有している。

●ストップ高銘柄

 オータケ <7434>  2,681円  +500 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在

 大日光 <6635>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

 など、4銘柄

●ストップ安銘柄

 なし

株探ニュース

出所:株式会社エムサーフ


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